Kyoto Sanga Sketch Book
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2005年08月06日(土) |
元京都選手のこと〜世界へ |
2005年の欧州チャンピオンリーグ。 左サイドでパスを受けた智星に、三人がかりで敵がチェックに来る。 それでも彼は奪われない。 そして中央に抜け出したチームメイトに、鋭いボールを蹴り入れた。 ダークホースだったオランダリーグPSVが勝ち上がって行った。
朴智星はマンチェスターUへ移籍した。 移籍金8億というのは本当かな。
彼のプロデビューを見てた私たちはちょっと自慢できるんでしょうか。 別に衝撃はなかった。 正直、あの高校を出て数ヶ月の少年はまだそれほどの助っ人ではなかったんで。 (その試合、エンゲルス監督の選択したドイスボランチってのも微妙で…)
でも一つだけ素人目に強烈な印象を残している。 それは、今のそのフィジカルの強さではない。パスセンスでもない。 その足の先から上半身まで、全体の動きの柔らかさ。 ゴール裏から見て、天女がひらひら自在に舞っていた。 (プレーが軽いとか批判されてたけど、当時の韓国人Jリーガーと違うのが驚きでした)
京都の中盤の底、この19歳とコンビを組んだのは現代表当時20歳の遠藤保仁。 しばらくはこの2人のボランチが大成功。連敗続きだったのが、5勝1分2敗に。 しかしこれまた同世代、ガンバ大阪の稲本らとの中盤の潰しあいの戦い以降 若いダブルボランチは崩壊始める。
で、最近、当時は同じポジションだったこの三人のことを考えてしまう。 朴。能力ももちろんさることながら、やり方でも勝ってしまった…のかな。 どうでしょうか。
朴智星は、京都でプロ生活を始めた選手。 サンガ寮の前で昼間の練習見学者をみれば小さく会釈する彼。 どのサポーターに対してもそんな人でした。 たぶん今も同じでしょう。たぶん。
これからあの天女にはどこまで舞っていくんだろう。 フランス一部にいる松井とも仲良くやってるんでしょうか。 この間マンUの日本遠征に智星がいるので、初めて移籍を実感した私です。
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