Kyoto Sanga Sketch Book
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2005年02月19日(土) |
薩摩町キャンプ〜城南一和(Kリーグ)との練習試合 |
冷たい強風がサンガがボールを運ぶ反対側から吹き付ける。朝はこのまま暴風雨になってしまいそうだった状態だった天候も、昼をすぎると落ち着き、雲の切れ間も見えるようになっていました。しかし、寒い。
見学者はわずか十人をいくらか超えたほど。キャンプが溢れていた南九州の中で、特別交通の便が悪い所。(前も触れた事がある通り、京都で言う府北部の山の中の小さな町)見学者は2週間前と似たような顔ぶれでした。京都からは「京都独尊」の紫の幕。
ほとんど新しい情報はないですが一応当り障りなく。 難しいことは分からないんで、違ったらすいません。スタメンはこんな感じ。
−−−−−−−アレ−−−−− −−−−−パウ−−−−−−− −−中払−−−−−−−星−− −−−−−−−−−−−−−− −−−−斉藤−−米田−−−− −−−−−−−−−−−−−− −三上−鷲田−−リカ−大剛− −−−−−−−−−−−−−− −−−−−−平井−−−−−−
欠場:手島・池松・六車・石井・中山
立ち上がりは城南が攻め込む。ドギュンがいる。しかしドギュンの体格の良さがわからないほど、城南の選手は大きく、そして強い。小柄な中払とパウがその中を子供のように走り回っている。
しばらくして、京都もペースを掴み出した。両翼が高い位置まであがり、選手たちはどんどんポジションチェンジ。それでも監督の「もっと動け、ボールも動かせ!」との声が飛ぶ。(しかし山の中は寒いなぁ。厚着してきたらよかった。)
実際のイメージはこんな感じ。斜めの矢印や超えた線描いて ないんで意味ないですが。 (右は見難かったですが、特に左上方が楽しかった)
↑ ←―アレ→ パウ→ ↓ ↑ ↑ ↑ 払→ ↑ 星 | | |←斉藤→←米田→ 大剛 三上 ↓ ↑ ↓ | リカ 鷲田
一番最後に残っているのは鷲田。鷲田からリカルドへ、そこからすぐに攻撃にビルトアップ。(でも、そんなにリカのフィードの正確さは感じない…まだ荒い)ボランチの斉藤や両サイドを経由して前へ。右SHの星も良かったですが、なんと言っても左の三上、中払、そして既にほぼ溶け込んでいるパウ。
それに比べて確かに、アレモンはゴール前につったって待つ訳ではなく、前後左右に流れて、ボールを繋ぐ、前線からの守備をする、といった地味な所では貢献しているけど…明らかにゴール前に彼の動きを意図したクロスが、もう、何度も何度も投げ入れられていたんですが…全く合わない。
風があまりに強かった。本当はここで一点は取って欲しかったんですが。
向かい風はかなりの強風。 見学者の手を暖めていたドラム缶での焚き木炎も消えた。 相手ゴールに向かう球は全然伸びない。
城南はこの時間から遠い位置からの攻撃、と言えばいいのかな。人数は城南側にいたんですが(京都の速攻→でも前線でちょっともたつく、のせいも?)長めのシュート、ドリブルでの切れ込み、と。まぁ、まだかなりうちのDFの連携は…。そして、中盤の米田君は潰すより潰されていた(笑)。いやきっと相手の屈強な体格のせいだ、そうだ。。
外国人選手と絡み合い、倒される斉藤。 (自らも動きながら、良いパスで両サイドを前へ前へと動かしていた) 歩み寄り文句を言う外国人に、地味な斉藤が無理なコワモテを作ってにらみかえす。
それを見て、金網をはさんで私らの目の前にいる手島が馬鹿受け。 その後も小競り合いがあるたび、妙に嬉しそうにヘラヘラ。 (手島をみている方が面白い)
怪我で出遅れてますが、 彼、余裕の表情なんで心配しないで下さい(多分)。
(ああ、控えの選手達のベンチコート暖かそうだなぁ。。)
後半。京都は交代なし。なぜか強風は止んでしまった。 練習試合続きの城南は、メンバーを総入れ替え。
得点シーンはやはり左から。中払がドリブル、パウがすっと中に入り、パウに意識がいった所で、左に流れたアレモンが受け、中央をゴールに向かって抜け出したパウにスルーパス。(ですか。ちょっと不安)
この後すぐ下がったアレ&パウを「ナイスー!」と出迎える監督。 まるで二匹の子犬を褒めるよう(笑)。
パウ君は本当に小柄。アレ君は遠くで見ると二十歳にして、 もう剃りこみというか薄いんだけど顔はちゃんと(?)若くて年相応に可愛い。
この時間は、ちょっとほのぼのして心が暖まりました。
残りが20分ほどになるとこんなメンバーに。 (ラスト10分?ぐらいは中払→冨田)
−−−−−−−松田−−−−− −−−−−中払−−−−−−− −−美尾−−−−−−大志−− −−−−−−−−−−−−−− −−−−斉藤−−米田−−−− −−−−−−−−−−−−−− −三上−鷲田−−リカ−大剛− −−−−−−−−−−−−−− −−−−−−平井−−−−−−
松田は体の切れが少し復活してきた感じ。2週間前は…田原の方が動くぐらいでしたが。田原が出場機会なかったので比較はできませんでした。2週間前と他に違った選手と言えば大剛かなぁ。どうしよう、というぐらいに九州選抜戦ではオタオタしていたけど。意外とスピードが生かせるポジションかも。
とにかくメンバーを見ての通り、 CBの二人以外はどんどん動けるチーム(のはず)。 守備(ボールを奪って)からゴールの前段階までの形はかなりでき、 2週間前よりだいぶ形になってきました。
夕暮れ。選手達がサッカー場から引き払っていく。 ブラジル人、カラードの血の濃い若い二人と、落ち着いた西洋系のリカルドとフィジカルコーチ、それに日本人スタッフ(通訳)の5人が輪を作って楽しげに話していました。彼等がどれだけ助けになるか。サンガでは長く見慣れなかったその”異人さん”たちのグループに、ちょっとの違和感と何かほのぼのした期待感を抱きながら薩摩町を去ることに。
初対面の鹿児島のサンガサポさんの車の中。選手の写真が飾ってある。 やっと体も温まった頃、 「また鷲田君見逃してサインもらえなかった。…次いつ会えるのかなあ」 愚痴ってしまった。 4月に鴨池で会えるじゃない、と。そうか。
彼等の帰る地は京都だけど、また2ヵ月後、こちらにも帰ってくる。 鴨池戦は4月16日。
出て行った選手については、去年の残留、そして京都への移籍が、 結局失敗に終わったんじゃないか、後悔してないか、と胸が痛む。
でも、「いつか縁あって来てもらえたら」と思っていた選手が大勢来た。 J1ファンにはまだ秘密のこれからの選手。 ここがJ2でなければもっと喜べたんですが。
星君大志君待ってました。 米田君待ってたよ。ワッシー、ずっと昔から待ってました。
1年がまた始まる。
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