Kyoto Sanga Sketch Book
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2005年02月06日(日) |
薩摩町キャンプ〜九州学生選抜との練習試合 |
某掲示板に付け加えて(かぶってます) とりあえず見直し無しで、ダーッとしゃべるように書いてます。 内容のない駄文長文です。
鹿児島市から車で2時間弱。北薩の山間の静かな小さな町、薩摩町についた。インターナショナルゴルフリゾート京セラ(IGK)へ向かう道路の電柱一本一本に、紫のサンガの小さい旗が一つ、二つとくくりつけてある。
昼ご飯を食べに、施設内の宿泊施設に入った。入り口のパネル「京都パープルサンガ」とある下には「田原婦人会」のパネルも。 ※注 もちろんうちの選手とは関係ない団体です
サッカー場は国分と違い観客は想定されておらず、見学者は、金網の外から立って見るだけ。午前中はサンガ主催の子供サッカー教室があったらしく、子供たちと父兄が30人ぐらい、相手チーム関係者が10人、サンガ側の年配の見物客が数組。20代〜30代のサンガサポ、ファンらしき人たち数組。
石井、池松、そして中山博貴は怪我の為別メニュー。新人田中は不出場。
=前半=
アレ(松田) パウ(冨田)
中払 星
斉藤 米田
三上 手島 リカルド(鷲田) 大久保
平井(橋田)
得点者:中払 選手の交代は30分あたりで。 キャプテンマークを巻いていたのはリカルド、 リカルドが降りた後は斉藤だったと思う。
「アキレス腱踏まれたー!」と転がる中払、激しく当られてドクターと肩を押える手島。そろりそろりと戦っている京都より九州選抜の方が、良くも悪くもファイティング。パスの繋がり率は相手10、うち3ぐらい。正直、初の練習試合ということで攻撃の連携はまだまだ。人を追い抜くボール、サイドチェンジは悉くミスに。勢いつったって近くの選手に渡すだけに。相手のプレッシャーをガンガン受けやすくなってしまう。前線のブラジル人達はまだ特筆すべき所なし。良い場面はほとんど運動量豊富な中払が絡んでいた。
攻撃はほとんど左サイドから。
左サイドの低い所で三上が奪い、中央下がり気味に切れ込む中払へ速球。 受けた米田から前目右へ走った斉藤へ大きな展開、そしてゴール前のパウへ。 結局ゴールはならなかったけど、これが一番の見所だったかな。
右サイドは見学者から遠くて見えなかったからか、印象なかったなぁ。SBは若い大久保君でしたが、星君らしさもまったくなし。
30分で降りたアレとパウは、練習場の済みでフィジカルコーチと、 おなかにゴムのチューブを巻いて犬のように引っ張るトレーニングを。
「田原って選手はどの選手ですか?」と中年の女性。これが田原婦人会??いえ、横浜にいる娘さんたちがファンで是非見て来いと言われたそう。テント周辺でノシノシ歩いてる選手を指差すと、嬉しそうに目を細めて見てらっしゃいました。 おかげで…今回の失点は…見てませんでした。遠めからのシュートだったような。「GKはどこにいたの?」という声もありましたが。わからない。
=ハーフタイム=
バナナ、オレンジジュース、カロリーメイト、スポーツドリンクが並んでいる長テーブルの隣にベンチやテントが。
特に寒いこの日なのに選手達は体から湯気をたてそう。 肩を痛めた手島は足早に練習場を去り宿泊所に向かって歩いていった。 中払は、大丈夫?と聞かれて「大丈夫です。」と答えていた。
「キビシー!」と叫んで、斉藤も戻ってきた。守備はまずまずながら、今のチームの未熟さを一番実感しているはず。そんな斉藤を監督が捕まえ、数分間も手振り身振りで教えこむ。「ボランチはもっと締めて…でここでミカを上げてやって…」具体的な指示が途切れ途切れに聞こえる。
星がベンチに座っていた。斉藤に話し終えた監督が、今度は星の前に大きなホワイトボードをたてた。「これでは中央の選手が簡単にプレッシャーを受けるから…」星と前線の選手との絡みをペンで書き込みながら教えている。数的優位の作り方の具体的な動きに入った。悟、和裕、米田らも近くに座って話を聞いている。「こうやって抜けて受けて展開…」選手たちが頷く。
去年のキャンプ、京都選手は他クラブより監督が教えても頭かしげて聞いている理解度が低そう、との話を聞いて真っ青になったけど、今年はそんなことはなさそう…かな。
顔見知りを介して社長さんと少しだけ話す。去年の敗因はテクよりフィジカル作りの失敗。就任そうそう新監督には、第4クールにならないと動けないかもしれない、と言われたらしい(実際にそうだった訳で。。) (移籍の話もほんの少しだけ。移籍に関して私達はつい選手だけに、愛憎をぶつけがちだけど、クラブ間の事情(金、編成等)に、思った以上に選手達は振り回されているのかも。反対もあるでしょうけど。)数年前の敵の鷲田君のプレーの話で盛り上がる。サポーター同様よく見てらっしゃる。
今年来たフィジカルコーチは、ブラジルのクラブを、たった1年で12位から2位まで上げた敏腕とか。ん?意外と若くて少し男前。。「去年よりうまく仕上がってますよ。」と言う話。
=後半= 松田(田原) 冨田(田原)
美尾 大志
六車 石丸
和裕 悟 鷲田(辻本) 大剛
橋田(西村)
前半後半とも4−4−2(4−5−1?)のシステムの変更はなし。次々かわる選手は多分前選手と全く同じ役割を求められていたと思う。内容は…前半と同じ(苦笑)。攻撃の修正は次の練習試合で。ただ相手チームがやはり後半になると運動量が落ちてきた。
15時23分 小原がドリブルで持ち込んだのを倒され、自身がPKを決める 靭帯断絶だった小原君は復活しました。この調子なら3月すぎても契約延長かも。
15時35分 田原が相手のマークをすっとはずして、受ける、シュートは 決まらなかったが、相手選手に当りオウンゴールに。
DF達が口々に「ナイス、ユタカー!!」。まだ田原は気を使われてるのかしら(笑)しかし次の瞬間、気の緩んだ田原に監督が檄を飛ばす。「ユタカ!小原とプレッシャーをかけろ!」(今の時点では松田君より田原の方が切れがいい)
そして、一番監督からの声が大きかったのは六車。 ポジションからもあるけど(前半の斉藤同様)、かなり期待されている。
右SHの大志は前半の星より積極的に見えた。 彼は今が成長期。ポジション争いは思った以上に激しくなりそう。
それより何より印象的だったのは…SHからSBに転向させらた大剛が辛そうで(苦笑)。意外と守備より攻撃へのタイミングが図れてない。やばいな。後ろから悟「ダイゴーーー!!!」前から大志「ダイゴーーー!!!」。そして田原(の分際で)まで「ダイゴ!!おいっ」あっちこっちで、ダイゴ、ダイゴ、ダイゴ。 監督まで「ダイゴ!大志に前に行くよう言え!」仕方なく、大剛が小さな声で「大志、前っ…(ポソ)」。皆と違って彼の声は聞こえない。頑張れ大剛(笑)。このポジションは2年前の高校選手権の優勝&準優勝メンバーで争われそうです。
初の実戦終了。 京都3−1九州大学選抜
終了後は、シュート練習のFWとGK、それにパス出しの中払と米田。エンジを組んでリフティングをするメンバー、フィジコとチューブを使ってまだトレーニングをするメンバー、の三組に分かれた。
リフティング組は心からボール遊びを楽しんでいる。「ラモス」「津波」「沢登」…Jリーガーの名前。詰まった博貴が、延々とリフティングを続けてたり(笑)。クラブのある都市名、海外クラブ。。テーマがどんどん変る。見学者が耳をそばだてるのも気にせず。鷲田、大久保のような移籍組も、リガルドのような外人も、昔からのチームメイトのように一緒に笑いながらボールを交換していた。
しかし、相変わらず京都の選手達は若いなぁ。ベテランは石丸だけ。スタメンのフィールダー平均はまた23歳代になりそう。 「今日の試合、収穫はありましたか?」 「たくさんありましたよ」と上の方からも笑顔が返ってくる。満足げ。
薩摩町を選んだのは(国分と違い)サッカー場が宿泊所の目の前で、 好きなだけ居残り練習もできるから、らしい。監督の意向。 部活合宿のようなサッカー漬けの毎日。こんなのが羨ましい。
練習場を出る選手たちの顔も充実感でみんな笑み。こんな明るい笑顔の選手たちは、今までのサンガの練習、それに他クラブのキャンプでは見たことない。
移籍組をできるだけ掴まえて、サインの入ったタオルに加えてもらった。
明るいブラジルの若者たち。サインのお礼「オブリガード!」に、ほーっ、ポルトガル語がしゃべれるのー(笑)と監督。監督は自身がブラジルから連れて来たフィジカルコーチ、そして若いブラジル人二人と談笑。特にコーチに気を使っている。
帰り道、さわやかな対応の星君、大志君のことを話す。素朴な微笑みの米田君のことも。別メの石井は仕方ないとして、・・・鷲田君が捕まらなかった…(涙)。
でも、彼等のプレーについては、今日の状態ではなんとも(笑)。 課題見つけの一日ということで。 この日鹿児島市では磐田が鹿実高校に敗れたらしい。
監督の公式HPが更新された。 一週間の区切りが終わった今夜。選手たちはビリヤードやビデオ、 ご本人はラベルのコンチェルトを聴いてこの時間を過ごしていると。
明日は初めてのオフ。 キャンプはまだまだあと2週間も続く。鹿児島はこれから暖かくなる。
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