薔薇抄 *Rose Show*
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2012年06月11日(月) at the night side

そして野音が終わりました。

人生初の野音でした。
前回は仕事で断念したはず。

ていうか半年ぶりのBUCK-TICKでしたね。
本物でしたね。
いましたね。

一曲目の予想は立てていて、そして当たったんですけど。
泣くことも予想していてもちろんそれも当たったんですけど。
いつでも、思ってたよりかっこいいんですよね。
それも予想通りではあります。
でもね、ナカユビで泣くとは思わなかった。し、そもそもナカユビやると思わないじゃん。
野音でナカユビ。号泣。
そんなに野音観たかったんだねわたし。かわいそうに。と思いました。

大変センスのよろしいセットリストでしたね。
二日目、ナショナルが終わった時点でとなりの席のカップルの男子(っつっても我と同い年かちょい上)が
「ここまで100点なんですけど、ここまで100点なんですけど」と四回くらい言ってて辟易しましたが、まあ気持ちはわかる。

素晴らしいライブでしたね。
雨の野音。
雨でしたが、日光というのは誰にも等しく降り注ぐもの。ということが如実に明らかになりましたよね。
なっかなか日が暮れないんだよ。この時期の東京。雨でも。知ってた?
あの、隠れないっぷりがすごい。生々しい。
そこに、いた。
五人。
遮るものがなくて、溢れてこぼれていく音。光。拡散。
とてつもなく贅沢なものを目の当たりにしている実感に震えました。
ライブハウスで感じる距離の近さとはまた違った、地続きな感覚。
メンバと、自分たちの立ち位置。
決定的に違うのにね。違うけど、繋がっている世界なんだと。
違うことも、違わないことも。
それもこれも現実。

25年だと言うじゃないですか。
自分が高校生だった日が20年以上前だということが信じがたいのですが、
20年以上おんなじことやってるなーと、手を振りながら思った、アイコノ、スピード。
月日は確実に流れていて、羽虫やジャンゴや独壇場を歌うあつしが、記憶より髪が長いのがとても不思議に思えた。

だって野音のライブさえ、たった昨日のことなのに、もう何年も前みたいな気もする。なんなんだろうね。
そんな風にして25年。
短いわけがないのに。
わたしにとっても、あっという間。
メンバーには、もっとなんだろうか。同じくらいの感覚なんだろうか。
なんにせよ、愛しくて涙が出るのには充分すぎるだけの濃密な時間でした。
昨日のライブも。ここまでの年月も。

あなたに出会えた夜 僕は生まれた

夢見る宇宙が本当に生まれてしまう世界観を作るこの曲を聞きながら、何故か制服姿の自分を思い出したのは、
わたしがBUCK-TICKに出会うまでわたしじゃなかったから。(それまでなんだったんだろうね。)
だからライブを観て、帰巣本能が満たされるような安堵感があるのは当然のことなの。
帰る場所があんなに素敵な場所だなんてどうしよう?
うれしい。

疾風のブレードランナーは、いつもサプライズプレゼントみたいな衝撃。
雨の中で。
この曲が聴けること、想像したことある?
一行ずつすべてが宝物みたいな歌詞。
光の海原を見つめながら。
世界が輝いていると信じられないわけがない。
なんて素敵な光景、だなんて。
まさに、これ。This is it.

BUCK-TICKが素晴らしくて息が詰まる。

onlyの日は、今井さんは角をかぶってくれた。
そして、あの曲をやってくれた。
ミステイク。
がびーーーーん。
まだやらないと思ったのに。さすがばくちくだった。想像通りになんて行かないんだった。
雨の中来てくれてなんなんで。
なんなんで、ミステイク。僕はミステイク。
みんなに一番に聴いてもらいたくて、と。
やばい。
メンバー今日何の日か知ってるみたいなかんじ。と思って焦る。
でもね、でもね。
でもー。
わたし知ってるんだもん。
ここに来たくても来れなかった、入れなかった、見れなかった人が、何人もいること。
権利があるのに資格がなかった。チケットが取れなくて。
だからちょっとね、ちょっとっていうかすごくね、せつなかったんだよ、あっちゃん。
泣けちゃったよ。思い出しても泣いちゃう。
くらい、だって、すごいプレゼントだった。
チケットが取れて、ここにいられることがまずすごいのに。
どうしてそれを、メンバに労われなければならないのか。
だからね。
フィッシュタンクには入るべきだ。
BUCK-TICKが好きなら。
想いが伝わってるみたいに。こんなに、受け止めてくれるんだから。
ただでさえもらうばっかりなんだから、ちゃんともらってるよって、届いてるよありがとうって、
お礼の気持ちを伝える術があるとしたら、ファンクラブに入るくらいしか方法がないよ。
ファンクラブはチケットを取るためのツールなんかじゃないんだよ。
なんか話逸れたけど。
ミステイクがすごくいい曲だっていうことですよ。ちょうしんきょく。

ここに来てまだ新曲がある。
まだやってなかったことがある。できちゃうことがある。
それが新曲で。
それがBUCK-TICK。
早く音源欲しいですね。ちゃんとしたやつ。欲しい。今一番欲しいもの。を。
生で聴いた。
発光してるみたいなステージ。
闇があるから光がある、みたいな。そういうもの。それがBUCK-TICK。
ミラーボールみたいだよね。キラキラ、ギラギラなんだけど、真っ黒なぐらいの影の部分もあるの。
光を反射しながら回ってるの。
BUCK-TICKは自ら光ってるけどね。
ミステイクのことはシングル買えたらまた書きたいのですが。
とにかく、そんなプレゼントをもらってしまったから。これはね、超特記事項。

あっちゃんは毎回自らみーしょみしょになるのに、なんで雨気にしてんのかと思ったら、
あっちゃんが心配してたのはなんと我々のことだったんだね?衝撃。
こっちはメンバの心配しかしてないよ!なんてこと。
風邪ひかなきゃいいけど、なんて超こっちのセリフ。あっちゃんわかってんの?
どうかメンバ全員無事でいて。ツアーもあるんだから。こっちはいいから。
ねえ?

今頭拭いて来ました、ってかんじの今井さんとか珍しいもん見れて良かったよね。
服のまんまシャワー浴びちゃったみたいなエロ彦とか。
なのにあっちゃんは見慣れたあっちゃん。みーしょみしょ。いつも。
BUCK-TICKかっこいいね。驚いちゃうね。何度でも恋に落ちるね。
at the night side.
夜側で。


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