薔薇抄 *Rose Show*
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2004年02月09日(月) 秘密

最近良く言われるの。
「どうしたら、アーティストみたいになれますか?」
コーナースタッフや、お客さまにね。

まいったね。
女性には圧倒的にもてますわたし。
もう30になろうというのに、いつまで経っても女子校の憧れの先輩キャラ(笑)
いや、有り難いことですが。ねえ?

「そんないいもんじゃないよ」と言いたいところを我慢して、お客さまには
「では、毎朝15分早く起きて、メイクを頑張ってみて下さい」と、
うちの会社の子だったら、「とりあえずメイクアップスペシャリストの試験に受からないとね」と
既にスペシャリストの子には「年季かなぁ」と(笑)伝えるのですが。
でもね。
本当は、違うんだよ。
秘密があるんだよ。

それは、間違いなくBUCK-TICKだ。
みんな、知らないからよ。

中学生の頃、BUCK-TICKを好きになってなかったら、わたしはきっと、今のわたしとは違う人に
なってたと断言出来る。
あの頃、13歳とかのわたしには、B-Tは今よりずーっと「禁断」の匂いがしてて(笑)
それを好きだと認めるのにすごく勇気がいったのを、今でも忘れられない。
BUCK-TICKは当時から、闇や負の要素がいっぱいあるのに、毒々しいまでにキラキラで、
そしてとてもせつなかった。
だって、同級生はみんな、男闘呼組とか光GENJIとかに夢中だったんだよ?(笑)
他との違いを認識することで自我が生まれるからねぇ。
当時、学級委員や優等生として名を馳せていたわたしとしては(自分で言うなよ)、
自分がメジャーじゃない方向に興味があるのを、認められない自分の存在が、ずっと邪魔だった。
今にしたら笑っちゃうけど、そんなことでいっぱいいっぱいだった自分が恥ずかしくて愛しい。
好きなものを好きだと言えることの自由。
わたしはBUCK-TICKに教わった。
そうして、大切な宝物を、秘密を、隠して、匿うようにして、好きになったのを憶えてる。
…それが今じゃあね(笑)

でもね、だからだよ。
今でも、いやむしろ当時より熱い、こんなに大切な、宝物があるからだよ。
でも、秘密だからね。
プライベートに深く関わってくる人じゃなければ、誰にも教えてないの(笑)
すごーく、たいせつなものだからね。


それは秘密。
秘密秘密。
秘密のロオザちゃん。


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