薔薇抄 *Rose Show*
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2004年02月08日(日) |
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先月、アンティークモールにて長襦袢を購入しまして。 先日、それを着てお出掛けしたのですが。
駅に向かう途中から、左の臑にちくりとした痛みを感じる。何度も。 おかしい。 着物の裾や、襦袢の裾を見ても、何もない。 なんで? 電車に乗って、座れたので、もう一度見てみるが、やはり原因が見つからない。 新宿で乗り換える時、またちくり。ちくちく。絶対なんかある!! ホームでちらりと裾を返すと、なんと左の臑が流血沙汰!(笑) 針で突いたような引っ掻き傷から、血が滲んでいる。 車内で再度チェック。着物の裾、襦袢の裾を指で探る。 すると。 なんと、長襦袢の裾から、縫い針を発見。 和裁用の、短くて細い針。所々錆びていて、古いものであると解る。 綺麗だと思ったら、新品だったのね、この長襦袢。 仕立てた後、誰も着ることなく、わたしの手に移った。 をう。 時の流れと運命を感じるじゃないの。 これが洋服だったらこうはいかない。クレーム付けて、返金沙汰だ。許せない。 でも着物は。 縁があって、たまたま今はわたしの元に来てくれただけ。 わたしを経て、また誰かの手に渡るのよきっと。 だから、大切に着なくちゃいけないんだなぁと、襟を正し。 ますます着物に惹かれる切欠となった、エピソードでございました。
帰宅後、nejiくんに傷口をマキロンで消毒されまくった。
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