心が通じた夜 其の弐。
居酒屋での食事を終えて サ○ポートに行く事にした私達。
寒い×2と叫ぶ佑をしり目に、 私はお酒が入って暖まった身体を 冷ます様に走り回った。 風が強くて海には白波がたってて、 なんだか飲み込まれそうだった。
佑ははしゃぐ私をずっと見つめてた。 それはまるで兄の様に、彼氏の様に。
初めて佑とのデートで来た場所だった。 それだけに原点に戻った気がした。 ここからもう一度始めたいと思った。
少し歩いて座った私達。 その場所は、まさに初めてキスした場所。 懐かしくて、あの頃に戻りたくて 涙が出そうになるのを堪えて話した。
「懐かしいね〜。 初めて会った時に来た場所だよ。 んで、ここでキスしたの。」
「よく覚えてるな〜。」
佑に触れて欲しかった。 佑に触れたかった。 話の途中、少しすねたフリして 甘えて手を差し出してみた。
「しゃ〜ないな〜。」 ←苦笑
久しぶりに触れた佑の手。 ぎゅっとにぎってくれる。 決して大きな手ではないけど、 暖かくて優しくて、嬉しかった。
車に戻って待ち合わせ場所に戻って、 車の中で少しおしゃべり。 キスして欲しくておねだりしても 分かってもらえなくて歯がゆかった。
「なに〜?」 ←困
「ちゅぅ〜。」 ←甘
「ダメだって〜。」 ←困
「なんで〜???」 ←泣
「ちゃんと線引きはしなきゃ。」
「うぅぅ〜」 ←マジ泣
「そんな泣かんでも…。」 ←困
「…(しくしく)」 ←泣
「オレだってしたいよ。でもな…。」
「…(ん?)」 ←泣
「キスしたらえっちしたくなるだろ。」
「…(んん?)火がついちゃう?」
「そうやな。」
「じゃあしよう?」
「そんな問題じゃ…猿じゃないんだから。」
「あはは☆」
「とにかくダメ。な?妹とは出来んよ。」
「アレほどえっちしてたのに?」
「それを言われると弱いんだけどなぁ…。」
「あはははは☆」
キスもえっちも出来ないのは淋しかったけど、 「オレだってしたいよ」の辺りから、 なんだか嬉しくて元気になった私。
それから今度会う時はビリヤードか カラオケに行きたいってねだって、 佑がOKしてくれたのを確認して バイバイしました。
今でも佑の事はすごく好き。 下手したら彼氏以上に好き。 これからも私にとって素敵な兄で、 彼にとって私は手のかかる妹だろう。
ずっと側にいたい。 一緒にいたい。 今でも佑が大好き。
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だから、これからも妹でいたいの。
2003年10月23日(木)
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