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2003年05月19日(月) 一体どう云ったら分かってくれるのか。

 理解なんてしなくてもいいから己のこと、嫌になってくれればいい。

 別れることを前提に付き合ってくれと今更ながら告げている。[ずっと]なんて云い出されたから、[それは在りえない]と云った。泣かれた。泣くなと思った。己の心を重たくさせるだけだ、止めろ。
 止めてとか考えたくないとか、嫌だとか、云われたっていつかは来るだろう別れを予想もしないでいて不用意に傷ついたり動揺したりしてほしくない。ただそれだけ。己は己が誰かを傷つけることで己自身が傷つくのが嫌だ。だから、必要ならばどんな酷いことだって云う。不安を煽って傷つけて不安定にして突き落とす。何度でも何度でも。己から離れていくその瞬間まで。その時己が傷つくならそれでもいい。

 電話しないって云ったのに。貴女が泣く。泣かせるつもりなんて無い、それなのにいつだって貴女は泣いている。
 でも、貴女は己をどうしたいのだろう。泣かせたくないのは可愛い貴女。それでも時々酷く残酷で子供じみた言葉で貴女を傷つけたくなる。己を選ばない貴女がどうして己を縛るのか、そうするなら何故己の唯一人になってくれないのか、そして己を貴女の唯一にしてくれないのか。傷つけるためだけに発された言葉は決して忘れられることはなく、彼女の心に二度と消えない傷を埋め込むだろう。
 でも苦しいんだ、貴女の思わせぶりな態度に、無意識故のその仕草に、過剰に期待して失望するのが嫌なんだ。


 未だに謝れないでいる。ゴメンナサイの一言が云えないまま。苦しくて苦しくて仕方が無い。今週末云えるだろうか。云えたらいい。己自身の為だけだ、たとえそれでも自分の心が軽くなればいい。他人の心なんて分からないから心配するだけ無駄。吐きそうに気持ちの悪い己自身さえ何とかできたらまたもう少しだけ生きていける。


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