KENの日記
 < 過去  INDEX  未来 >

2017年05月10日(水) ヴィオラの巨匠「マリイ」

日曜日に「イタリアのハロルド」を聞いてから「ヴィオラの音」について考えています。というのも俊友会管弦楽団と共演したN響主席の佐々木さんのソロは立派だったのですがヴィオラソロというのはああいう「音色」なのかという疑問が消せなかったからです。そこで聞き直したのが、「プラハ弦楽四重奏団」が演奏した「アメリカ・わが生涯」のCDです。この演奏はヴィオラパートの強烈さでは群を抜いているからです。「わが生涯」では当然ですが、「アメリカ」においても主役は「ヴィオラ」です。

このプラハ弦楽四重奏団のヴィオラ奏者は「ルボミール・マリイ」というチェコスロバキアのヴィオラ奏者でした。この人の音色と音楽性はすごいと思いました。ビオラの中低音域の音色がすごいことに加え、高温域ではチェロの高音のように共鳴箱の大きさを生かした太い音を聞かせています。

そして「You tube」にアップされていた「マリイ」の弾く「イタリアのハロルド」の1楽章前半部分を聞いてみました。イタリアのハロルドの印象が一変しました。ヴィオラの音は艶々していて男の色気プンプンという感じです。「You tube」には現代最高のビオラ奏者「バシュメト」の「ハロルド」もアップされていましたが、ヴィオラの高音域のすばらしさにおいて「マリイ」の方が勝っていると思いました。




Ken [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加