KENの日記
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2003年11月05日(水) 政治危機

昨晩考えたのですが、「クマラトゥンガ大統領は選挙で勝つ自信がないうちは、無理に政権争いを起こさないだろう」ということです。


今のところ、ウィクレメシンゲ首相率いる「UNP」政権は、和平に向けて大きく前進していて国民の信頼を厚いと思います。これといった失敗はないのです。むしろ大統領派(PA政党)に気を使いすぎで和平が遅れているというというのが現状です。


なのに、なぜ大統領は危険な「賭け」にでたのか。今日の新聞で少し見えてきた気がします。11名のUNP国会議員が大統領派(PA)に寝返る可能性が出てきたというのです。


実は前回の国会解散・総選挙は、大統領派のPA政党から「7名」の国会議員が現首相側(UNP政党)に寝返ったため、国会で多数が維持できなくなって大統領が総選挙に打って出たという因縁があるのです。総選挙ではUNPが勝利し、この「7名」はUNP新政権内で枢要な地位(大臣)を与えられました。


さて、今回はどういうメンバーが寝返るのか。前回UNPに寝返った人が再び寝返るのか、それともUNPの他のメンバーが寝返るのか。私が見る限り、現UNP政権は「寝返った人達」を優遇し過ぎてる感じがします。UNP古参議員に不満があったのではないかと見ています。


しかし何れにしろ、こうした政争が純粋に政策の争いではなく、「金」の問題が絡んでいて、さらに大統領・首相の個人的な名誉を競い合う争いが原因のように思えます。スリランカ援助国の支援金は4000億円と巨額ですし、20年以上の内戦を終結できれば「ノーベル平和賞間違いなし」といえるからです。この国の難しさを痛感しています。




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