KENの日記
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2003年11月03日(月) LTTE提案への反応

LTTEの暫定統治案(Interim Administration)に対する各方面の反応が新聞を賑わしています。


まず、大統領サイド(PA政党)は受け入れ拒否の姿勢を崩していません。10月24日のタミール人の新年のお祝いの日には、大規模な集会開催をぶつけて、タミール人、良心的なシンハラ人達の反感を買いました。大統領は軍の支持系統にも影響力があり、和平に向けた動きを牽制しようとしています。


JVP(マルキスト)は何時もながら理解不能の動きで、LTTEの暫定統治案に絶対反対の姿勢を示しています。かれらは資本家の抑圧に苦しむ人民を解放することをスローガンにしていたのではないのかしら。今彼等は国の分割に繋がるような暫定統治案は許せないと全く「右翼的」発言」を繰り返しています。PA(大統領派)も彼等と共闘しようとしています。


さらにSLMC(イスラム政党)もLTTE暫定統治案に反対しています。彼等はイスラム教徒の利益を代表しているのですが、イスラム教徒にはシンハラ民族とタミール民族がいます。「民族の話」と「宗教の話」がごちゃごちゃしています。インドではヒンドゥーとイスラムは上手くやっているというのに。


政府(UNP政党)は公式な見解を出していませんが、政府案とLTTE案には大きな隔たりがあることを認めています。今、アメリカ訪問中の首相がブッシュ大統領と何を話してくるのか。帰国後の首相の発言が注目されます。




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