9・10日の東京でのスリランカ復興支援会議で決まった援助額は以下の通り。
日本:US$1ビリオン(1200億円) ADB:US$1ビリオン(アジア開発銀行1200億円) WB:US$800ミリオン(世界銀行960億円) EU:US293ミリオン(352億円) US:US$54ミリオン(65億円)
これを向こう4年で援助するというもの。アジア開銀、世銀への日本の出資割合も考えると日本の援助がいかに突出して大きいかわかります。
スリランカと日本の関係を象徴する金額です。同じ仏教国。かつてインドがヒンドゥー多数に変ってからは、スリランカは仏教の中心地でした。日本からも留学生がやって来たということです。さらに、サンフランシスコ平和会議でのジャヤラルダナスリランカ代表演説で日本分割が回避された・・・。
過去の恩を忘れないことは非常に素晴らしいことで誇りに思いますが、問題はこの援助が有効に機能するのかどうか。「金」だけで解決できる問題ではないと思います。小泉首相も引用した「米百表」の逸話は「援助」の使い方模範で す。「金」の使い方は十分考えて欲しいものです・
×単金の高い援助国(先進国)企業に開発調査・工事発注が大量になされる。 ×援助を傘に着て、先進国型の政治・経済手法を押し付ける。(世銀等) ×援助事業円滑実施とかの名目でスリランカ政治家に金が流れる。 ×さらに、スリランカ政治家と組んだ一部実業化が「援助太り」する。 ×インフラ整備・物作りに集中し、運用ノウハウが根付かず結局無駄になる。
最初は、病院とか学校復興の緊急人道援助がなされはずなので、それほど心配は無いのですが、これに引き続く本格的な復興・インフラ整備には余程気をつけないと紛争の元になり兼ねないです。
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