ゼロの視点
DiaryINDEXpastwill


2007年11月01日(木) やる気なし・・・

 PDが成田からパリ行きの飛行機に乗った頃、MGとホテルのロビーで待ち合わせ一路、鎌倉へ。

 6年前に17歳年下の妻を突然、癌で亡くしてしまったMG。そんな彼は、妻と一緒に昔仕事で日本に来たことがあるという。その時に、どこでどんなということはハッキリ覚えてないが、大きな大仏の前で妻と記念写真を撮って、彼女がいたく感動していた・・・、という話をしていたこともあって、じゃ、きっと鎌倉では?、と思い、そこへ皆で行くことになった。

 これまたジャパンレールパスで横須賀線に乗り、鎌倉駅まで。

 奇妙なことに、昨日まで続いていたハイテンションはもうない。PDが帰ってしまったからか?、とにかく、旅行は終わった・・・、という気分が強く、私としては敗戦処理をしている感じ(汗)。自分のテリトリーに戻ってきてしまったからというのもあるのだろうが、旅行気分にはどうもなれない(笑)。

 日本にいる間にやることなども、頭にたくさん浮かんできてしまうし、この駅で降りたら誰の家にいけるから、降りちゃいたいとか、そんな雑念ばっかりで、もはや誰を引率する気にもなれないのが不思議。

 電車で、私の向かいに座っているミッシェルをみていても、なんとなく彼が《しまった、昨日PDと一緒にフランスに戻るコースにしておけばよかったかな ?!?!?!》という、逡巡が聞こえてくるようで、なんともおかしい。夫は夫で、私のように都内まで戻ってきているから、もっと観光だけじゃないことしたい・・・、と思っている。

 そんな低いテンションの中、鎌倉大仏到着。2年前にも夫を引き連れてここに来ているので、私としては食傷気味だが、老人介護の精神ということで、ま、しょうがないか・・・?!?!?!。

 とはいえ、大仏パワーは俄然、フランス人勢には圧倒的なものがあるらしく、ミッシェルは感動して口もきかずに見入っているし、夫も2度目だというのに、嬉しそうに写真を撮っている。で、私はやることがないので、そんなオッサンらを皮肉な視点で撮影し続ける。

 その後は、長谷寺。これも2年前と同じコースだが、見落としていたものがあって、それで私も楽しむことができた。長谷寺でボーっとしていると、背後からいかにも日本人だとわかる、流暢なフランス語が聞こえ来たのでビックリして振り向くと、ベルギーからの団体客を引率する、日本女性ガイドだった。

 ま、彼女も大変だろうが、でも、仕事だからなぁ・・、と思いながら、自分のボランティアでアクの強いオッサンらを引き連れて回った昨日までの日々を、切なく思い返してみた・・・・。よくがんばった、ゼロっ!!!!。

 10日以上に渡る強行軍のせいもあって、MGのエネルギーが切れる時間が徐々に短くなってきている・・・・。以前は、日没後まで持ったのだが、どうも今日は日没前にはヤバイか・・?、といった感じ。なので、本日はここで切り上げて、都内に戻ることにした。

 そして、皆でホテルに戻ると、MGには今晩は別行動してもらい、ゆっくりと彼のペースで休んでもらうことをすすめた。そして、私達はしばらく部屋で休んだ後、鞍馬山にも動向してくれたMT氏の東京別宅で、MTの彼女YT嬢の家にてディナー。終電までダラダラさせてもらったあと、ホテルのある界隈をぶらつく。こういった、夜中にブラブラする生活が久しぶりに戻ってきて、ちょっと嬉しいゼロでした。


Zero |BBSHomePage

My追加