ゼロの視点
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2007年10月30日(火) 鞍馬山

 私達の旅のハイライト、鞍馬山参詣の日がやってきた。8時にホテルのロビーに全員集合、タクシー2台に分乗して出町柳駅へGO。そこから叡山電鉄パノラマ列車に乗り込んで、一路、鞍馬まで。そこで、本日の参詣ガイド役を買って出てくれたMT氏と合流。

 鞍馬駅まえにある、おおきな天狗の前で、お決まりの記念撮影したあと、皆でボチボチ歩き出す。MGとPDにとっては、そりゃ、ハイライトという安っぽい言葉では言い表せないほどの意味と持つ日。なぜなら、臼井甕男氏がこの山で修行をした後に、悟りを開いてレイキを発見したことになっているからだ。

 レイキをはじめたことで人生が180度プラスに変化したと自負してやまないMGとPD。また、私達夫婦もMGをレイキの師匠としているとはいえ、ハッキリいって彼らのように自負することはないのが違い。というか、あまりにも自負しないので、皆から不思議がられているのが常。

 何事にも、どっぷりはまり込んだりすることを極力嫌う性格(特に私)ゆえに、こういった差が生じるのだろうが、MGなどは、フランスから持ってきた日本のガイドブックの鞍馬山のところに、臼井甕男の説明が書いてないという理由で、『きちんとしたガイドブックじゃない!』と決め付け、ソレをゴミ箱に捨ててしまった。後で、なんでも捨てるのがもったいない男である夫が、ちゃっかりゴミ箱からとりだして、今、ソレを自分のガイドブックとして使っている。

 というか・・・、臼井甕男の名前が載ってるわけねーじゃん、おいっ!!、という感じでしかないのだが、それほどまでに鞍馬山=レイキだと思い込んでいる2名を引き連れての参詣になるので、色々な意味で彼らの動向から目が離せない(笑)。

 しかし、レイキをやることで鞍馬山を知った世界中の人間がゾクゾクとここにやってきているという噂を耳にしていたが、MGらしかり、そして昨晩、千載一遇の確率でたまたま京都で一緒になった、ヨーロッパで精力的に活躍しているレイキマスターNM(特定の人にはある主のスター)にバッタリ出会ったほど。彼も、本日鞍馬山に行くとのことだった。

いやいや、一体どうなっているのか(笑)?。

 ケーブルカーを利用したので、鞍馬寺まではあっという間に到着。お参りした後、一休みして、いざ奥の院めざしてGO。上り口には、木の杖が用意されていたので、皆でそれを借り、それぞれのリズムで無理なく登りはじめる。

 私は、一定のリズムでサッサと登っていくのが好きなので、知らないうちに先頭になっていたのだが、ふと後ろを振り向くと、フランス人3人が杖ついてゆっくりのぼってくる・・・・・。銀髪の77歳MGを真ん中に、その両脇にPDと夫がMGに寄り添っている・・・・。


ううん?!?!?、こりゃどっかで見たことがある風景?、銀髪の老人の脇に、若造2人のおつきが杖ついて・・・・・、って?!?!?!。


水戸黄門・・・・・、だ。


 そうかぁ、水戸黄門かぁ・・、と思うと妙に感慨深くなって音楽までアタマに流れ始めてきた。そして、また自分のリズムで、いざ目的地である、臼井甕男が悟りを開いたといわれている地へ向かう。信じるも信じないも、ここに彼らを連れてくることが、私の一つの仕事だったのだから・・・・・。

 本日のガイドであるMT氏によると、案内された場所は、いちおう噂ではここで臼井が修行したという場所でしかなく、必ずそうだ・・・、というわけではないということだった。が、そこに到着するや否や、ますます神聖な顔してエネルギーを感じよう、そして瞑想しようとしているMGとPDを発見。

 そんな後ろで、気分悪そうに座っているH嬢・・・・・・。あ、もしかして、またはじまっちゃった?、と思ったけれど、やっぱりそうで、どうも曰くつきの木から“悪いエネルギー”が出ているとのことで、それにヤラれて気分が悪い彼女は座り込んでいる・・・・。

 神聖な場所に、はるばるフランスからやってきてうっとりするMGとPD、その一方、樹木にやられてゲッソリするH嬢・・・・・・。なんつー人間を私は相手にしているのか?、と、一瞬思ったけれど、とにかく、その場を退散しようと、私達までも退散させるかの勢いだったH嬢にはとりあえず先にいってもらうことにした。

 H嬢の都合で、MGとPDがここでウットリしていられないのはさすがにかわいそうなので、彼らには思う存分ここにいてもらい、あとでどこかで待ち合わせ、ということで折り合いをつける。私も、彼らほどここでウットリしたいとは思わないけれど、さっさと立ち去る必要性もないので、あくまでもそれぞれのリズムを尊重するのがベストと思った。で、H嬢を痛めつけるという樹木の前で、夫婦の記念撮影をMT氏にしてもらうっ♪。 

 MGとPDを残し、ようやく曰くつきの場所を離れることができたH嬢の顔に血の気が戻り始め (←よかったよかった)、順調に歩き出したらすぐにT字路につきあたってしまった。もちろん、そこには日本語で行き先が書いてあったが、今、例の場所でウットリしている最中の仏人2名には、それが読めるはずもなく・・・・・。

 目的地は奥の院だが、さてどうやって彼らに道しるべを残すことができるか?、と4人で相談。なんだかんだいってウットリしている仏人2名もすけべなオッサンなのだから、裸の写真でもおいておけばすぐに気がつくのでは?、というアイデアも出てきたが、いかんせん、今、ここで、裸のねーちゃんの写真がない・・・(汗)。

 とにかく、彼らがふと、私達が残すサインに気がつかなければ意味がないので、色々と試行錯誤した挙句、彼ら宛てにフランス語で書いた紙を、枝で挟めるように簡単に工作して、立て札ならぬ立て紙を設置することになんとか成功。私達が立ち去った後に、突風でもふいてこれらが飛ばされないことだけを祈りながら、そこを後にした。

 そこから少し下った不動堂にて、私達4人は休憩&仏人2名を待つこと45分。無事に私達が残した道標をみつけて、MGとPDが満足そうな顔してやってきた。そのくらい、彼らにとっては貴重で至福の時を、例の場所で過ごすことができたとのことで、めでたしめでたし。

 あとは奥の院魔王殿経由で、貴船のほうへひたすら下山。こうして鞍馬山参詣は無事に終了。オプションとして、貴船神社と奥の院までも徒歩で参詣し、77歳のMGだけじゃなく、彼よりも若いはずな皆も、それなりにぐったりする一日となった。

 帰りの叡山電鉄の中では、余りの疲れに口をあけて熟睡するPDを、HF氏がパパラッチしていた(爆)。そして、この晩、休むことなく、H嬢とHF氏カップルは、新幹線で東京へ戻っていった・・・・。お疲れ様でした〜♪♪♪。


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