ゼロの視点
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2007年10月14日(日) 升席

 本日は、昼前より両国国技館にて、大相撲最強決定戦の観戦。両国駅に到着すると、待ち合わせ予定の従姉カップルH嬢&F氏にバッタリ出会う。どうやら私達は、隣り合わせた車両にいた模様。巷をにぎわわせている、力士のリンチ殺人のこともあって、にわかに《妙な》脚光を浴びている大相撲だったが、相変わらず固定ファンはいるようで、国技館前はそれなりの賑わい。

 もともと、夫が大相撲を観たい・・、と言い出したので、今回の観戦となったわけだが、こんな申し出がない限り、わざわざ大相撲を観ることもなかっただろうから、私も、従姉H嬢らも、夫に便乗したカタチでの観戦となった。その上、今回の相撲は、一日だけのトーナメント形式のモノ。なので、試合の最後には、誰かが必ず優勝するようになっており、初心者には飽きずに展開を追い易く、それでいてわかりやすいシステムになっているゆえ、お気楽に大相撲を楽しむことができる。

 もともと、相撲は詳しくない私だったので、パンフレットを購入して、各力士のプロフィールなどを熟読してみたが、いやあ、外国人力士の多いことといったら・・・。モンゴル人はもとより、ロシア人、グルジア人、ブルガリア人等、よりどりみどり。立会いも、外国人同士ということも多々ある。

 そして、力士だけじゃなく、観客席にもたくさんの外国人の姿があった。私達は、2人用升席というところに陣取っていたわけだが、うちの外国人は、升席に苦しそうに納まっている。他の外国人は・・・?、と思って、きょろきょろしてみたが、かなり観戦なれしている外国人も多く、スマートに升席に収まっている人もいて、なんとも頼もしいっ♪。

 椅子席は安く、土俵から遠いのに大して、升席のほうが高い・・・、というシステムがどうしても夫には納得いかないらしい。夫からすれば、《なぜ、あんな苦しい体制を強いられる席が高額なのか?》と、いうわけだ・・・・。ま、確かに、今回、この席に座ってみたけれど、私ですら辛かったので、確かに夫の言い分もわからないではない。

 果たして、今どきの日本人で、ずうっと正座して観戦し続けられる人間がどれほどいるのだろう?、と・・・。おまけに、本来なら升席は4人で座るというではないか・・・・・っ!!!!!。4人であんな小さいところに収まって、長時間観戦となれば、こんなマゾヒスティックなものはない・・、と、想像するだけで恐ろしくなってくる。

 すると、私達の後ろに座っていた、強烈に下品でおしゃべりなおばちゃん連中が、大声で《こんなふうに座らされて、まったく足が痛いったらありゃしないっ !!!》等と、ブーブー文句たれているのが聞こえてきて、あ、なるほど、私達だけじゃなくて、日本のおばちゃんでもキツイのか・・、と、彼女らに親近感を持たざるをえなかった。

 トーナメントのほうは、予定調和で、モンゴル人横綱の白鵬が優勝。もう一人の横綱で、これまた巷で何かとお騒がせな朝青龍は、モンゴルにとんずら中なので、ま、こんなもんか?、という結果でオシマイ。

 さて、国技館といえば、私がここに来たのは今回で2回目。最初に来た時も升席だったが、その升席から鑑賞したものは、大相撲ではなく、クラシックコンサートだったことを思い出した。あの、1986年、スタニスラス・ブーニンの初来日ピアノコンサートだ(笑)。

 1985年、NHK特集でショパンコンクールの模様を放送していらい、ロックスター並みに人気の出たロシア人ピアニスト、スタニスラス・ブーニンを皆さん知ってますかぁ(笑)?!?!?!?。この時は、それこそ友人らと4人で、あの小さな升席にちんまりと収まり、ピアノコンサートにはまったくむかない音響環境な両国国技館にて、ショパンのマズルカなんつーのを鑑賞した苦い思い出が蘇ってくる・・・・・・うううっ(泣笑)。


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