ゼロの視点
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2007年09月26日(水) シンクロニシティ?!

 腰痛に苦しんでいる私は、友人SBから今晩の演劇に招待されていたものの、ほとんぼキャンセルするつもりでいた・・・・。が、夫が《SBが数少ない席を私達に用意してくれているのだから、なんとしても観にいくべきっ !!!!》と、鬼のようなことを言うので、ふてくされたまま出かけてみた。

 家からもほど遠くない劇場だし、ま、少しだけ腰痛もよくなってきたから、2時間ちょっとならなんとかなるかな?、と思いつつ、座席につく。本来は、10月2日から一般公開される演劇なのだが、本日は、関係者を集めての舞台。関係者といっても、私達の場合は、この舞台に俳優として出演するSBの友人、というだけなのだが・・・・。

 さて、場内に入り、座ってみると予想外にいいシートで、腰にやさしいのが嬉しいっ♪。ホッとした勢いで、いつもの好奇心が蘇ってきて、キョロキョロと周りを見渡しまくっていると、見知った顔がチラホラ。皆、私達と同じく、SBの友人枠でやってきている模様。ゆえに、あっちこっちで、お互いに手を振り合って挨拶。

 演劇は、昨年の春に《Toc Toc》を観て以来のことなので、1年半ぶり。この時は、爆笑しまくったものだったが、果たして今回はどうか?、と思いながらしばしボーっとしていると、ようやく舞台監督が挨拶をはじめ、そのあと、ようやく場内が暗くなった。

 で、幕があがると・・・・・・・・、主人公のひとりが《ギックリ腰》で、悶え苦しみながら四つんばいで舞台に登場してくるではないかっ!!!!!!。


主人公よ、あんたも腰痛なのぉぉおっ?!?!?!?!。


 ちょっと動くたびに痛がる演技に、自分を投影してしまうぐらい、妙に親近感の沸くシーンが続く。しかし・・・・・・、何の因果で、劇場に足を運んでまで、腰痛な人間を鑑賞しなきゃいけないのか?!?!?!、と思いつつ、こういうのをシンクロニシティというのか?、等と自問自答して遊んでみる。

 実は、この演劇はあの有名な映画《Le dîner de cons /奇人たちの晩餐会(邦題)/ Francis Veber 監督1998年仏》の、舞台版。で、私はこの、フランス国民誰もが知っている?、と言っても過言ではないこの映画を、実は観たことがない(笑)。だいたいのあらすじなどは、色々な人から聞いていたが、それでも、ストーリーを詳細に知らなかったので、舞台がいきなり腰痛ではじまるなんて想像もしていなかったのだ。

 映画で名優の故Jacques VilleretのFrançois PignonをDany Boonが演じ、そしてThierry Lhermitte のPierre BrochantをArthurが演じる。2人の演技がメインで、これに他の俳優やら女優が絡んでくる。そのうちの一人が、私達の友人SBこと、Stéphane Bierry 。

 彼は、やはりフランスでは懐かしくも有名なコメディー映画 で、同じ監督による « Les compères (1983) / Francis Veber 監督»にて、コミックの大御所Pierre Richard と、あのGérard Depardieu という凸凹コンビの息子役として、映画デビューしている。そして、この映画で、大ボケ役の主人公をPierre Richardが演じているのだが、彼の名前はもちろん、 François Pignonだ。

 さて、舞台で主役を張る2人はかなり有名なのだと、観劇にきていた脇役俳優の友人ZWに教えてもらってビックリ。というか、私達が彼らのことを全然知らないことについて、ZWのほうが驚いていた(笑)。特に、Arthurはテレビにしょっちゅう出ているらしいのだが、いかんせんテレビをほとんど見ない私達ゆえ、しょうがない・・・・。


 
 また、Dany Boonについては、俳優の故・成田三樹夫とメロリンQの山本太郎を足して2で割ったような顔が気になったのと、彼の目が無垢な感じがせず、今ひとつ笑えなかったが、それでもリズムとシナリオでトータルではかなり笑ったほうかもしれない。

 舞台が終わり、外に出ると友人らが、一緒にディナーでも・・・・、と私達を誘ってくれたものの、調子にのって腰の具合がまた悪化したら最悪なので、私が《腰痛がひどいから帰る・・・》と答えると、《舞台と一緒じゃんっ !!!!》と、みなに爆笑されてしまった・・・・・・。いやあ、笑わせようとして言ったわけじゃ、決してないのだが・・・・・・・(涙)。


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