ゼロの視点
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2007年08月24日(金) マゾからの依頼

パリ市内某カルチエのモノプリの野菜売り場にて・・・・・。

 最近は、サラダがマイブームな私。ということで、その日も野菜売り場で長い時間を、素材選びのために過ごしていた。そして、ふと、理由はわからないが、ブロッコリーが食べたくなり、《もう、誰も止められない》状態で、一心不乱にブロッコリーの品定めをしていた私。あまりにも集中しすぎていたため、周囲の声もなにもかも聞こえなかったほど。

 そんな私に、現実に引き戻させるほど呼びかけた一人の男がいた。あまりにも、私に呼びかけ、私の腕までつかんで、私を我にかえそうとする男・・・・・、《おめえ、誰じゃっ !!!!》と、またまた恒例の般若のような顔で振り向くと、そこには見知らぬ小柄なフランス人♂がいた。

 《で、なんなの、あんた?》という感じで、ぶっきらぼうにこの♂に問い詰めてみる。問い詰めている私の目線は、明らかに下・・。ま、それだけ、この男が私より小さい、というわけ、だ。身長1m65cmくらいか?。自他共に認めるが、確かに私は、他者を強烈に威圧する雰囲気があるので、ブロッコリーを選別している邪魔をされた私は不機嫌ゆえに、それなりに威圧度は高かったと思われる。

 なのに・・・、だ。その男は、一瞬こそ私に威圧されてひるんで、立ち去っていったが、その2分後に、また、私のところへ舞い戻ってきて一言・・・・《一緒にカフェにいって話しませんか?》。


?????????????・。


 私は、頭の中で《え、あんた、ちびのクセして、このアテクシをナンパしようとでも思っているの?》、《それとも、このアテクシをバカにしているの?》、《それとも、それとも、このアテクシにブロッコリーを買わせたくないわけ、あ・ん・たぁ ?!?》、と瞬時に色々なことが駆け巡る。

 で、とりあえず、この♂に《カフェに行きたいの、あんた、あたしといっしょに?》と、時間稼ぎで尋ねてみた。すると、この♂は《OUI》という。そして立て続けに、《いつ一緒にカフェに行けるか?》と私に尋ねてくるので、発作的に《私の気が向いたら、に、決まってるだろうが、このバーカ!》と、答えてみる。が、この♂はひるまない。

 きっと、この♂も、マゾなんだと理解・・・・(涙)。よく、私は見かけと言動から、マゾな♂からわけもわからず言い寄られることがある。《あなたのヒールで思いっきり僕を踏みつけてください》とか、《思いっきり冷たくボクをあしらってもらえますか?》とか、《あなたにふりまわされたい》《あなたに首を絞めてほしい》とか・・・・・・。本当に、ギャグ?、って程、定期的に、この手の依頼が入ってくる。

 で、状況を自分なりに解釈した途端に、その場を仕切りだした私(笑)。この♂に、警察か?、というほど職務質問したあと、電話番号&住所も聞き出すことに成功。この♂の生活パターンまでも聞き出した挙句、基本的には、彼とバッティングしないことまでわかった今、もう、やりたい放題。

 そして、私の連絡先と称して夫の携帯番号を渡し、《いつでも電話してね、ウっふん》とウインクしたあと、私はその場を立ち去った。

 で、いつしかそんなことがあったこともすっかり忘れた最近、夫がふと、《なんか何もメッセージがない留守電がこの前まで多かったんだよね・・・》と言う。で、私は《そんなのいつものことじゃん》と言っていたのだが、ふと、前述のことを思い出し、夫に無言メッセージの電話番号(幸い非通知ではなかった)を聞き出すと、それは、モノプリで私に声をかけてきた♂の番号だった。

 なので、事情を夫に話すと、夫も大爆笑。《今度、彼から電話がかかってきたら、ゼロの声を真似して対応しようかなぁ♪》と、喜んでいたが、結局、その後、この♂からかかってくることはなかった・・・・(汗)。時、すでに遅し・・・、か・・・・・・・・・?。あーーーあ(笑)。

ロリータ天国な日本と違って、《捨てる神ありゃ、拾う神あり・・・》、というわけで、40歳♀にも、こういった話が当たり前にあるPARISでしたぁ(爆)。


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