ゼロの視点
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2007年08月14日(火) 杞憂

 母が認知症になったことによって、一人娘の私は、突如、実家の財産管理(微々たるものしかないから、逆にシッカリやらねばならない悪循環・・・・)等に着手せねばならなくたったのだが、それでも、徐々に母がボケていったおかげで、なんとか、母と確認も取れ、ギリギリセーフで管理の全体像を把握できたように思っている。それでも、まだわからないことなどもたくさんあるのだろうから、これが突然死だったりしたら、間違いなく途方にくれていただろうなァ・・・等と、思う昨今。

 父の墓は、都営霊園にあるのだが、毎年使用料を銀行振り込みしている。で、最近、ふと思った・・・、子供のいない私が死んだ後は、どうするんだ?!?!?!。ま、死んじゃってからのことだから、どうでもいいか?、とも思ったが、実際には、調べておいたほうがいいことがたくさん出てきている・・・・(汗)。

 離婚でもしない限り、夫と一緒にフランスにずうっと住んでいると仮定する。そして、年上の夫のほうが順番でいけば、先に死んでいく・・・・、なんて思っていたら、私がポックリ・・・、となった場合はどうするんだ?、ということ。そして、私が死んだ後に、母と夫が残された場合は、どうなるんだ?!?!?!、と、考えていると、もう、調べて準備することがたくさんありすぎて、気が遠くなってくる。だから、いまだに何もやってないのだが・・・・。

 以前、日本の実家にいて、年金型保険の勧誘がやたら多かった時、死後の保険金受取人が、外国住まいの非日本人で日本語が解さない場合は、どうやって保険金をきちんと受け取れるんですか?、と勧誘員に尋ねてみた。《あまりない例なので、こちらのほうで調べさせていただきます》という言葉を後に、勧誘員は帰っていったが、以後、どうするのか?、というのは結局教えてもらっていない。勧誘員、わかんなかったのかぁ?。

 返金される、乃至は還付金がくるという特典があったとしても、ただ書類を管理するのが面倒くさくて、そのまま放置しているような夫のこと。自分の遺産ですら、ヘタしたら面倒くさいので受け取らないなんてことを平気でしそうな彼が、異国でのことなんぞに着手するわけがない。これだけは、絶対に断言できてしまうからこそ、私が先に死んじゃったら、マジでどうすんのぉ?、と思わざるをえないわけだ。

 この週末に、実家の状態をチェックしてくれた従姉H嬢からの報告写メールで、庭の雑草がそりゃ、もう、イキイキと伸びまくって、とんでもなくなっている写真をみた直後というのもあって、ますます、色々な想像をしてしまう・・・・。私の死後に、雑草で家が埋まってしまうんじゃないか?、とか・・・・(苦笑)。

 で、アジア人一般と違って、いわゆる《うんこ座り》というのが出来ない西洋人の夫は、高枝切りバサミをつかって、樹木の枝を切り落とす派手な作業はできても、しゃがんだままで地味な雑草むしりはできそうにない・・・・。そもそも、実家の庭には、高枝切りバサミはそれほど必要ないわけで・・・・。

 そして、ゴミの仕分けなど、生まれてから一度もしたことのない夫が、ゴミ捨てのモデル地域にもなっている我が実家で、日本語読めないゆえに、わけのわからぬ捨て方をして、近隣から冷たい目でみられるんだろなぁ・・・と。で、近所の人は文句を言いたいのは山々だが、いざ言おうとすると、外人顔で、妙に愛想のいい笑顔でニコっと微笑まれた挙句、《ボクハ、バカガイジンデ〜スっ♪》と、オウムのように繰り返し言う夫を目の前に、結局何もいえず、腫れ物のように放置されていく彼の姿を想像すると、ま、それもありかな?、と思ってしまう(笑)。

 これとは別に、もし夫が突然死んだ後に、あの、ばばあこと、姑だけがピンピンして生き残っていたらどうなるんだろう・・・・・?!?!?、等と考えると、真夏の夜のお化け話より、ひんやりとした感覚を堪能することができる。現在の感じだと、アタマはボケずに、足腰から弱っていく衰え方が顕著なので、もし介護・・・・、なんてことになったら、かなり厄介なパターンになりそうだ(滝汗)。

 
所詮、物事は、なるようにしかならない。
で、そんなことは百も承知。


 が、事実は小説より奇なり、で、本当に想像もつかないことが降りかかってくることが多々ある。いいこともわるいことも含めて・・・、だ。ましてや、不幸が降りかかっている最中などは、台風の目の中にいるようなモノで、意外に当事者は落ち着いているようにみえるが、それは、ある意味テンパっているからこそ、そうなのであって、それなりにエネルギーを非常事態シフトで消費しているゆえ、かなりのストレスだったりする。

 そして、今、私が、ある意味、ああでもないこうでもないと、出口のない、未来のことを案じることができるのは、逆に、問題がひとまず片付いて、落ち着いた時間があるからなのだと、認識している。渦中にいると、そこまで案ずる余裕もない。今、何をするか?、だけなのだから・・・・・。

 今、また新しい人生のステップに立ちはじめている私。わくわくも、ゾクゾクもする奇妙な感覚を味わっている最中の、ゼロ40歳でした〜♪。


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