ゼロの視点
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2004年12月04日(土) 失われた時を求めて・5

 里帰りして以来、柄にもなく、私のアタマの中は、“〜をしなければいけない”という概念で破裂寸前だった。で、ことごとく、“〜しなければいけない”ことをトライして、その逆のことをやってしまい、ますますイライラしていくという悪循環が続いていた。

 で、遠く離れた国で生活している夫も、どうやらそうだったらしく、電話で話せば、1分で喧嘩に突入するという、またまた悪循環。今思えば、夫のアタマの中も“〜しなければいけない”だったのだと確信しているが・・・(汗)。

 12月中旬に日本にいる私に合流するはずだった夫であったが、チケットを購入してから、彼の仕事スケジュールに大幅な変更が発生して、彼の日本行きはアウトになった。

 これらを通しても、オヤジが日本に来たらやるはずだったことが、すべてオジャンになったり、色々と変更が生じてくる。まあ、別に彼の責任ではないとはいえ、だ。

 で、こんな時、双方に心のユトリが少しでもあれば、喧嘩になるはずもなく、そこで励ましあったりできるのだろうが、稚拙な心をもてあましているわしらは、また、そこで意味不明な喧嘩を国際電話で繰り広げていたわけだ・・・。

 電話の最中、会話がオーバーヒートするので、どちらかが受話器を叩き置く。そして会話終了か?、と思われれば、お次はメールで罵詈雑言の応酬。とはいえ、死ねとか、そういったレベルの低い文章は書きたくないので、あくまでも慇懃無礼な口調で、ネチネチと攻めるのが私だったりするから、自分でも思うが太刀が悪い(笑)。

 が、ある日、思った・・・・。

 本当に、くだらない・・・、と・・・(滝汗)。

 夫のこともアホだと思ったが、これに慇懃無礼だろうがなんだろうが、日本時間で生活した上に、ヤロウの時間に合わせて喧嘩なぞしているから、こうもエネルギーが低下するのだ。そして、このアホにつきあう、わしも正真正銘のアホだ・・・・、と。

 で、またまた悟りの境地に入りだした私は、ただ、現在に焦点をあて、いかに有意義に毎日を過ごすか?、だけに集中することにした。

 以前の日記にも書いた通り、今、私は日本にいるのだ。

 例えば、だ・・・。フランスで、フランス人に、フランス語で習ったレイキっていうのも、もともとは日本が発祥の地であるのだから、この機会を利用して、日本人が日本語でやっているレイキをもっと知ってみることができてしまうではないかっ?!?!?!。

 A新聞の夕刊に度々掲載されている、激安ツアー等に、フラッと出かけちゃうなんてこともできるのは、日本にいるうちだっ?!?!?!、などと、次から次へと、母だけのことではなく、自分が楽しめそうな企画がどんどんと頭に浮かんできた。

 そして、さっそく、数日後に母と乳頭温泉へ2泊3日の旅行へ行くことにした←早いっ)。また、数々のレイキ交流会へ、まるで“道場破り”をするかのような日々が、これから始まっていくのであった。

 だいたい、レイキというものをやりながら、“私はレイキをやっています”ということを人に言う気がしていなかった。ま、そのくらい、心の奥底で、“うさんくせーー”と思っていたからである。

 しっかりと実践したうえで、うさんくせーと思うのだったらわかる、が、うさんくさそうだから、やらない・・・、という立場だったので、実際のところは、私は判断できない立場だったのだと思う。が、人間というのは、気が乗らないと、どうでもいい理由をつけて、それを避けたがるもの。

 私もそうだったようで、うまくレイキを利用すれば、母にも効果があったかもしれないし、自分にもいい効果があったのかもしれないが、11月までは、それをあくまでも、“うさんくせー”からという理由で、一度もトライしようとしなかった。

 人生は、短い。母を見ていても、いつどうなるかわからない人生をいうのをひしひしと感じる。そんな時、あーだこーだと理由をつけて、とりあえずトライしてからでもいいのに、トライもせずうだうだしている時間などないのだ・・・、と、強烈に思い出し、なんでもいいから、できることは今のうちにやろう・・・、と思い始めたのが、この頃だった。

 そして、12月4日に、千葉であった某レイキ交流会へ初出席。遠いから面倒くせえ・・・、という気持ちもあったが、でも、とにかく行ってみた。

 が、これが非常に感じのよいところで、時間も忘れて、会場に来ていた人達と色々な話をすることができた。日本でレイキをやっている人達は、逆に、戦後海外で発展してしまったレイキ、というものに対して素直に興味を持ってくれて、また、その海外で、レイキをやってマスターにまでなっている私の率直な感想などに、耳を傾けてくれた。

 そして、2次会会場で調子よく酒でも飲んだら、すっかり気持ちよくなってしまったものの、千葉は遠いので、早めに電車にのらないと・・・、と思い、居酒屋を後にした。

 “ああ、酔っ払いながらも、ちゃんと家へ早めに帰ろう”というまともな意識をもっている自分に、自分で“えらいっ”と誉めながら、千葉駅のホームで、東京行きの電車に自信を持って飛び乗り、そのまま座席に座って熟睡。

 もうそろそろ、東京駅だろう?!?!?!、と思って目を覚ますと、どうも私の周りに座っている人間の服装が、ちょっと東京駅に向かう人のソレとは違ってみえる・・・・。

 え・え・えっ?!?!??!。

 ジャージ率が高いのだ。そして、なんとなく乗客が妙にリラックスしすぎているようにも感じられた。4人乗りボックス席を一人占めして、全身を延ばして寝ている乗客があちこちにいる・・・・・。

 総武線って、いつのまにこうなったのか?!?!?!、と未だに自分の置かれている状況がよくわからない私・・・・。

 で、とうとう恐る恐る路線図を見ると、私が千葉駅で自信を持って乗った電車は、私を犬吠埼のほうへ運んでいることに気付き、車内で愕然とする私。

 奇しくもこの日は、台風並の低気圧が来ていて、犬吠埼などは大荒れ・・・(涙)。

 慌てて、途中の某駅で飛び降りたものの、実家まで帰れるあてはなし。豪雨の中、小さな駅で小一時間千葉駅まで戻る電車を待ち、疲れきって、その電車に乗り、千葉でまた待たされた挙句、どうにか東京駅まで戻ることができた・・・・。

 が、ここで電車はなくなってしまったので、朝までファミレスの、ドリングバーのコーヒーを、胃が黒くなるまで飲み干していたゼロでした・・・・、とほほ。


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