ゼロの視点
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2004年09月12日(日) フレンチコネクション

 夫はかつて、10年ほど中国に住んでいた。そして、そこで知り合った、フランス人仲間のことを、私は“フレンチコネクション”と呼んでいる。

 そして、本日はそのフレンチコネクションのうちの、夫婦Y&Bに招かれてロワール川近くのBloisまで、レンタカーで出かける。

 実はこのY&B夫婦(7月21日の日記参照)は、つい先日日本・関西・中国旅行を終えて、フランスに戻ってきたばかり。彼らが、日本に行く前に、私にアドヴァイスを聞いてきたので、色々と世話をしてあげたのだった。

 以前も書いたが、Yは、神戸の須磨海岸をトロピカルリゾートだとばかり思っていたほど、日本へ対する認識が甘かった。Yは、それまで東京しかしらず、妻のBは、10年前に京都だけ観光しただけ。

 とはいえ、Bにとって京都は忘れ難かったらしく、今回もここをはずす気はなかった。彼らの予定は2週間。1週間京都で過ごしたとしても、これだけじゃつまらん、と私が主張して、わしらが昨年の5月〜6月にかけて巡った、わしのお気に入りコースを勧めてみた。

 とはいえ、コースは山陰がメイン。電車の本数が少なく、新幹線も通ってない山陰・・・・。きちんと時刻表をしらべて、観光時間を予測しないと、電車を逃し、足止めをくらってしまうのが山陰。

 おまけに、ジャパンレールパスを利用したとしても、期限は7日間ゆえ、一日でも無駄にすると、あとでツケが大きくなる。

 彼らがどこまで実行できるか?、それは私にとって非常に興味があった。

 本来なら、私がタイムテーブルを詳細に作成してもよかったのだが、わしらのバカンスも重なってしまい、それもできず・・・。しかし、我が夫が、いかに山陰地方が素晴らしかったか・・・・、と語りすぎてしまい、なにがなんでもそこへ行きたいY&B夫妻とその子供たち。

 そして、彼らはわしらと綿密な打ち合わせをすることもなく、日本・関空へ飛び立っていった。



 さて、わしらもバカンスを終え、そろそろ予定ならY&Bがフランスに戻ってきてる頃かな?、と思い始めた頃、彼らから電話がかかってきた。

 “どうだった?”と彼らに日本でのことを尋ねるや否や、矢継ぎ早に興奮して土産話に熱中するB(笑)。

 関空→京都→奈良→城崎→鳥取砂丘→松江→萩→俵山温泉→広島→大阪、と見事に彼らが目的を遂げたことを知ったっ!!!!。でかしたぞ、Y&B。

 非日本人顔の一家が、乗り換えでモタモタしていると、つたない英語をつかって、いろいろな日本人が助けてくれたそうだ。それでも、一度電車を乗り過ごしてしまった彼ら。でも、あきらめない。

 そこで今度はレンタカーを借りて、再び目的コースを巡り始める。このコースで日本語を解さない人間にとって、一番アクセスが難しそうだと思われた俵山温泉にも、彼はレンタカーで無事到着。念願の麻羅観音を一家で拝むことができた、大満足だったとのこと(笑)。

 これから当分の間は、夫のフレンチコネクションで、麻羅観音が密かなブームになることは必死。ここで、妙な非日本人、厳密にいえば、フランス語訛りの英語を使って、現地日本人とコミュニケーションを取っている人間をみたら、まず、わしらの友人・知人である確率は高くなることだろう。

 Y&Bは、日本語を話せない。が、実は中国語がペラペラ。おまけに夫の漢字レベルとは比べ物にならないほど、様々な漢字を読み書きできる。台湾にも住んでいたことがあり、旧漢字まで書くことができるので、旅行中困った時には、筆談で日本人とコミュニケーションができていたのだ。

 で、おまけにBはイギリス人。子供たちは仏・英バイリンガル。夫のYも英語ペラペラゆえ、漢字+英語という最強手段で旅行を乗り切った。

 
 ということで、彼らにとったら、戦利品でもある写真などをワシに見せたいらしく、是非やってきてくれーーーー、ということになり、出かけていったわけである。

 城崎温泉で一家5人が浴衣着て、記念写真を撮っているのには、思わず爆笑。温泉スタンプラリーもちゃっかりしている。


 さて、今回はY&B夫妻と面識のあるT氏も同行。レンタカーで我が家を予定より1時間送れで出発したものの、思った通り夫が道を間違えて、予定2時間で到着するところが、5時間もかかった。

 パリからAutoroute 10 (以下A10)にのるはずだったのに、なぜかA6を選ぶ夫。6じゃなくて、10なんだっ、と私が主張するも彼の耳に全く入らず・・・・。

 なぜ、そこまで彼はA6に誘われてしまうか?、というと、昨晩の土曜日にフォンテーヌブロー近くのパーティーに、わしらがA6を利用して出席していたからだった・・・・。

 きっと、彼にはなにかそこで“遣り残したことがあったのだろうか?!?!?!”。それはわからないが、昨晩と同じ道を走り、パーティー会場付近までご丁寧に戻ったところで、自分の間違いに気づく夫・・・・(汗)。

 やっとチャンスが巡ってきたので、夫に地図を見せて、どんどん目的地から遠のいていることを悟ってもらった。

 夫の前頭葉には、ちょっと問題があるのかな?、と思ったゼロでした。


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