ゼロの視点
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今から一ヶ月前のことだったろうか・・・・、よく覚えていないのだが、我が家で友人の日仏カップル&日本人男性の友人T氏を招いてのディナーがあった。
デザートまでキッチリと終え、コーヒーを飲みながら、皆でソファーに座ってフランス語と日本語それぞれで思いっきりリラックスを始めた時のことだった。
わしの夫はリラックスし始めると、招いた人をの存在を忘れて、どんどん好き勝手に行動しはじめる傾向があるのだが、この日もそうだった・・・。
フラーっとサロンを離れ、パソコンのある部屋に彼は消えていった。恐らく、彼はメールチェックでもしに行ったのだろうと思われる。で、彼はその部屋ではいつものように1人。思いっきりリラックスしてしまった彼は、そこで巨大なおならをした。
その爆音は、サロンまで聞こえてきた・・・・・・・・・。
その瞬間、サロンに残されていた私たちは、爆笑のうず。で、夫のおならをきっかけに、おなら議論に花が咲いてしまった。
するとどうであろう、T氏も日本に残してきた彼女の前で、嫌がらせのように“わざと”おならをするのが好きだと告白。もちろん友人カップルS&Mの夫のほうも、とんでもないシチュエーションで“わざと”するのが好きだということが発覚。
おまけにその妻のS嬢の父までが、その妻(つまりはS嬢の母)の前で“わざと”おならをして、妻の困った顔を見るのが好きだ・・・・、という話で盛り上がった。
そして、本日の午後、ただ今日本に里帰り中のT氏から電話がきた。T氏とある程度話したあと、T氏の彼女である、もとは私の同僚であったY嬢と電話でさんざん長話。
そして長話をしている最中に、一ヶ月前以上のできごと、つまりは、我が家でのディナーのあとの“おなら談義”のことを思い出したので、彼女とそれについて語った。
“オトコの人って、あえて自分の彼女や妻に、嫌がらせするのが好きだよねーーーー、でも、嫌がらせした時、彼らが思ったような反応がないと、つまんなさーだよね。”“たいがいのことは慣れてしまっても、さすがにくさい屁をこかれると、顔をしかめてしまうから、きっと彼らは反応が得られて面白いのかもしれないねえーーーーっ”等と話していた。
さて、その数時間後、我が家では数人の客をディナーに招いた。招待客の中に、フランス人とはいえ、一般的なフランス人からは変人と言われてもしょうがないレベルのRが混ざっていた。
Rは、本当にいい意味でも悪い意味でも、強烈なキャラクターを持ち合わせている人間。
とはいえ、アペリティフからデザートまでは、真面目な話をしていたのだが、なんの因果かわからぬが、気がつくとまた“おなら”談義になりはじめた(汗)。
するとRは、突然思い出したかのように、自分のおならがもたらした信じられない逸話を話し出した。
それは、今から10数年前のこと。当時Rが一緒に暮らしていた女性がネコをたくさん飼っていたとのこと。そして、彼女は愛猫家で有名だったらしい。
が、ある日Rが突然おならをしたくなったそうだ。そして、興味半分でRの彼女の飼い猫のうちの一匹である鼻のまん前で、くっさーいおならをしたとのこと。
その瞬間、ネコはその強烈な臭いに耐えられなくなったのか、猛烈な勢いで窓に向かって走っていき、たまたま開いていた窓から飛び出てしまった・・・・。が、そこは5階。ネコはまっさかさまに5階の窓から落ちてしまい、死んでしまったのだそうだ・・・・・・・・・。
Rは、語る・・・・・。
“興味半分でネコの鼻元でおならをしたら、ネコが自殺してしまった・・・・”、と・・・・・・・・。
私は普段は、動物に対してだけは優しい人間ゆえ、普通なら怒るところなのだが、Rの語り口調と、そこまで臭いおならの功罪を考えた瞬間、笑いが止まらなくなってしまい、窒息しそうになってしまった。
どんな思いで、その猫が窓際まで走っていったのだろうと思うと、哀れでたまらないのだが・・・・。
その後、自分の愛猫の一匹を、つきあっているオトコの“屁”が原因で、失ってしまったRの彼女は、未だにこのことで傷ついているらしい。ま、そりゃそうだっ!!。
腹筋が痛くなるほど笑った後で、Rに“なんでわざわざおならをしようと思ったの?”と質問してみた。
すると彼は、“わざとじゃないんだよっ!!、でも自然に屁をこきたくなっただけ、で、そこにたまたま猫がいたから、面白半分でその鼻の前でしたら、猫に自殺されてしまったんだ・・・・”と、飄々と語る。
“で、その一発の屁で、未だにその時の彼女からさんざん恨みを言われてツライんだ・・・・”、とのこと。
ということで、Rの興味本位のおならは、本当に高くついてしまったようだった・・・・・・。
とはいえ、もし自分の愛犬が、他人のたかが一発のおならで死んでしまったら、私もRの元彼女同様、恨んでたかもしれないから、なんとも言えず。とはいえ、笑いがとまらないのは何故・・・・・?!?!?!。
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