ゼロの視点
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2004年08月15日(日) クルージング終了

Les Calanques de Sormiouではすでに3泊。連日吹き荒れる暴風も、いささか落ち着いてきたようだ。

 本日は、クルージング最終日。ヨットの巨大パーキングのある、Le Port St-Louis内にある"Port Napoléon"に到着するだけ。到着した後は、ひたすらヨットの清掃作業なのだ。

 楽しいだけでは終わらない・・・・・・・、ううっ(涙)。


 航海も終わり・・・・、と皆なんとなくうなだれながら、マルセイユの前を通過。

 “パリに次いで、フランス第二の都市”とも言うよネエ、と話していると、誰彼ともなく、“とはいえ、北アフリカの首都とも最近は言われてるよねェ”とブラックジョークが飛び交う。

 何でも、大げさに表現するのがマルセイユの人間だと、よく耳にしていた。そして、誰かが非常に大きな魚を釣ったが、あまりに大きくてマルセイユの港を塞いでしまった・・・、というタイプのジョークもよく聞いていた。

 が、実際にマルセイユの港を見ると、本当に彼らは“大げさな表現が好きなんだな・・・・”と妙に納得(笑)。


 さて、カマルグ地方にある、"Port Napoléon"にいよいよ近づいてきた。湿原地帯だけあって、ヨットが進水できるのに、そのちょっとわきでクルマを停めて釣りをしている人々がたくさんいるという、奇妙な光景にでくわす。

 その間、ほんの数メートル。この数メートルの間に、どのくらいの割合で海水の深さが変化するのか知らないが、本当に不思議だ。

とにかく、本当にたくさんの人たちが、一心不乱に釣りを楽しんでいた。時には肩まで海水に浸かって釣りする人の姿まで・・・・。


 そして、とうとうわしらはヨットの巨大パーキングに到着してしまった・・・・。ああ、終わった。


 到着と同時に全員で大掃除スタート。私とMは船内、男性陣&子供たちは甲板などの洗浄。清掃始めはうんざりしていたのだが、さすがに6人もいると作業が早い。

 掃除でヘロヘロになったところで、パーキング内に唯一あるレストランへ食事に出かける。が、ここにしかレストランがない、ということで、このレストランは強気な商売をしているのが、ちと気に障るのだが。

 レストランに入ると、非常に蚊が多いことに気づいた。とはいえ、日本に住んでいた時には、蚊がいる生活が当たり前だったので、たいして気にはならなかった。

 が、Eの彼女Mは、蚊がいるということで、俄かに狂い出してきた。彼女は蚊の刺されると、アレルギー症状が出て大変なことになるらしい。

 ってわけで、メニューで料理を選ぶまでもなく、ひたすら蚊をぶっ殺そうとするM。またそんな母につられるようにして、ヒステリックになっていく2人の娘達。

 アレルギーはわかる、が、何もそこまで・・・・、という感じも拭えなかったが、あえて放っておいた。が、あとになって判明するのだが、この行為にEは激しくイライラしていた模様。

 あまりの蚊にとうとう嫌気がさしたMは、子供達を残して食事も途中でヨットに戻ってしまった。そして、この時点でEはかなり呆れていたらしい。

 子供達はデザートまで食べ終えると、ママンことMのところへ合流するためにヨットに戻る。そして、レストランに残されたわしら夫婦とEだけで、酒飲みながら話が続く。

 普段は、ほとんど愚痴をいわないEだが、さすがに今回はMの態度にカチンときたらしく、私たちにちょっとだけ自分の気持ちをこぼしてきた。

 長年の別居を解消して、今はラブラブになってきたEとMだが、まだ完全に元通りになったわけでもないことを知る。とはいえ、こういったことを繰り返しながら、2人がいい方向へ進んでくれることを願うばかり。

 と同時に、どんなカップルでも、くだらん理由で喧嘩になっていき、それが積もり積もって別居とかになるのだ・・・、とつくづく思った次第。

 寝室で夫と“わしらも注意しようね・・・”と言い合いながら、大掃除の疲れで話のまとめもする間もなく熟睡。
 


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