ゼロの視点
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2004年07月31日(土) 美しい景色とボッタクリ

 ホテルの窓からさんさんと降り注ぐ太陽で、目覚める。パリじゃなかなか味わえない太陽過多な日々。

 ホテル最上階のテラスで朝食を取りながら、静かなCalviの港を眺める。

私「パリじゃ、なかなか味わえんぞ、こんな雰囲気。」

夫「ブルターニュじゃもっと味わえんっ!!」


 わしらは基本的に、朝食とりながら午前中いっぱいダーラダラしているのが常。観光などは二の次になることも多々あるが、これもバカンス、のんびりいこう。

 さすがに、物価の高さと、わしらのバカンスの日数を考慮すると、ランチなどはスーパーで買い物してやるべく安くあげておいたほうが良し、と思い、ホテルの従業員で人のよさそうな人をみつけて、スーパーの場所を聞き出す。

 炎天下を15分くらい歩いた後、大型スーパーにたどり着く。スーパー内のパン屋のピザは、観光地のソレの値段の半額以下。

 ふふふ、これで3週間弱のバカンスも安上がりに・・・・、と思いつつ、冷房の効いたスーパー内で、ついつい色々なものを買い漁ってしまい、結局100ユーロ以上も散財してしまった。安上がりになるはずが・・・、ううっ。

 ま、でもこれで、レジャーに必要なモノはすべて揃ったし、いつでも美味いワインがどこでも飲めるように、たくさんのボトルも・・・・、と思いきや、わしらはスーパーに徒歩で来ている・・・(汗)。

 というわけで、予定時間を繰り上げて、近くのレンタカー屋へ、パリから予約しておいたクルマ(1週間のレンタル予定)を取りに行く。

 コルシカをバイクで巡るか?、それともクルマにするか?、と随分迷ったが、結局、夫が身軽に旅行できないタイプ、つまりは、ゴチャゴチャと色々なものを引越しのようにスーツケースに詰め込まないと家を離れられない性格ゆえ、バイクの後ろに積むのは不可能と判断し、結局クルマとなった。

 クルマを引き取った後、すぐさま荷物を詰め込む。すると、そこまもう小さなわしらの豚小屋と化す。もう何年も前から使っていたかのようなルノー・クリオの4ドアで、Ile Rousseへ向かう。

 歩くのが面倒くさいので、Ile Rousseの繁華街などは、クルマで観光。こういう観光の仕方は、とても好きだ。何周か繁華街を回ったのち、Ile Rousse自体を遠くから眺めながら楽しめそうな、ヒトケの少ないビーチ探し。

 ようやくナイスなビーチを見つけたので、ツマミやサンドイッチ、ワイン、水を始め、水中メガネなどを用意してクルマを離れる。

 それでもビーチにはたくさん人がいる。また、わしらは時々泳ぎながら宴会もしたいわけで、それにふさわしい場所を探し回る。で、結局みつけたのが、ビーチのど真ん中にある、海に突き出した岩場の上。これぞバカの高登り。

 岩のでこぼこなどをうまく利用して、たくさんの惣菜を並べ、ワインの栓を抜く快感は別格。うまーーーーーーーーーいっ。遠くでは、Ile Rousseが太陽の光を浴びて、文字通り赤く輝いている。

 たらふく呑んで、食ったあとは、海水浴。夫はすでに水中メガネを装着して、海の中。気がつくと、夫の姿ははるか遠く。どうやら魚と一緒になって、どんどん流れていってしまったようだ。そして、夫曰く、彼はこうやって流されている自分が好きなようだ。ま、キミの生活を見ていると、ある意味納得できるのだが(笑)。

 うーん、しかし気持ちよく飲んだなぁ・・・、と思った瞬間、ふと昔、たこ八郎が泥酔した後、海で泳いで死んじゃった話を思い出してしまった。なぜか、この逸話はよく思い出してしまう私。私への警告か?!?!?!。それに、さっきタコのツマミ食ったし・・・・。

 が、こんな迷いを吹き飛ばすように海に潜ると、たくさんの魚が楽しそうに泳いでいる。海草がゆらめくその間に、ウニなども発見。誤って踏まないようにするのが大変なほど。夫じゃないが、海の中の景観に見惚れていると、本当に遠くまで行ってしまう。

 海水浴のあとは、沿岸沿いの道を離れて、山道へはずれてみる。Corbaraという小さな街のはずれにある僧院からの景観は別格だった。コルシカは海もいいが、本当に素晴らしいのは山岳地帯やそこに点在する小さな集落とは聞いていたが、本当にそうなのかもしれない。

 山の中腹からの眺めは、まるで空を飛んでいるかのよう。遠くでゆっくりと沈んでいく太陽をしばし眺める。そして太陽が沈みきるか否かで、山の中腹のあちらこちらの村が灯り出す美しさ。

 夜、ホテルに戻って休憩したあと、再びCalviの港町へ。

 実は昨夜、とあるレストランに入った。パエリアお二人様で20ユーロという看板に引き寄せられて入ったのだが、ここにインチキがあって、実際は1人20ユーロだったのだ。

 看板の書き方や、メニューの書き方が実に曖昧で、実際にわしらのようにひっかかった“ケチで目先の利益にコロッと騙される観光客”が、毎日同じような目にあっているのでは・・・、と推測される。

 それだけじゃなく、何度か、入ったカフェや店で、頼んでないものがレシートに知らない間に追加されていることが多々あった。普段はあまりレシートなどもチェックしない私だったが、今回はなぜかピンと来るものがあって、そのたびにレシートチェックして、“不可思議な追加物”を何度か発見。

 今晩も夜中過ぎに、港のカフェで冷えたロゼを注文して、それを飲みながら二人でボーっとしていたのだが、会計の際に、また変なモノが追加されており、さりげなく苦情を言ってOKとなった。

 なかなか、うかつに酔っ払っていられないのが、コルシカなのか?!?!?!。
 


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