ゼロの視点
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2004年07月27日(火) ばばあ・バカンス前のひと騒動

 8月7日は、我が姑殿のお誕生日。例年、夫の弟の別荘にて、盛大な姑のバースデーパーティーが開催される。昨年も、猛暑&仕事で四苦八苦しているのにも関わらず、参加“させられ”た。


 もし、不参加などを申し立てれば、そりゃあ大騒ぎ。

 誰が大騒ぎするかって?。

 そりゃ、姑殿でございます。

 他の者は、誰も大騒ぎなどいたしません。


 
 さて、今年の夫の休暇は、本当に選択の余地がなかった。なので、バカンス・ハイシーズン期の8月始めから3週間弱にしか、休暇が取れない。どこに行くにも高い、人が多い、といいことはなし。

 おまけに、もし、姑のバースデーパーティーのため“だけ”に、ブルターニュ地方のとある場所にある夫の弟の別荘に足を運ぶとなると、バカンスが分断される・・・・・。

 やっと人気のないビーチを見つけてのんびり出来たとしても、姑の一声で、大慌てでブルターニュに駆けつけ、おまけに何日間も拘束された挙句、“人生の教訓”と題して、たくさんのアドヴァイスやそれにかこつけた泣き言などを聞かされる日々が待っているはずだった・・・・。

 そして、またその後、再びビーチに出かけても、気分はスッキリしないまま、2人でうなだれたまま、しょんぼりとしている姿が目に浮かぶ・・・・。

 ああ、嫌だなあ・・・・、と思いつつ、キャンセルなど出来ないと思い込んでいた私だったが、ある日突然、夫が“今回は、ママンの誕生会をぶっちぎろうっ”と申し出てきたのだっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!。

 あまりに嬉しい申し出に、戸惑いすぎてなかなか返事のできない私。でも、さ・・・・・、本当にそんなことできるの?!?!?!。と思いきや、今回の夫の決心は本当に固かった。本当にぶっちぎることになったのだ。

 昨年は、姑の80歳の誕生日だった。が、夫曰く“80歳は確かに、大台に乗ったということで重大だったけれど、それプラス1才はたいしたことないから、ぶっちぎる”とのこと(汗)。

 先月まで日本で、姑よりも若い我が母のボケを見てきた私。いくら元気だからといって・・・・・、と考えてみたが、確かに姑はボケそうにもないし、年齢を逆手にとって、ここ数週間嫌がらせのかぎりを2人の息子家庭に振りまいてきた事実もあり、考えた挙句、やはり嬉しい夫の申し出に飛びつく。

 実は、この“ぶっちぎり作戦”は、2週間前から密かに決めていた。夫の弟家族も、姑の妹も知っていた。が、私を含め、このことを前もって姑に言うと、もっと嫌がらせがひどくなるし、私たちだけじゃなくて、姑を取り巻くあらゆる人間が巻き込まれるので、なるべく直前に白状しろと、説得されていた夫。

 そして、本日、とうとう夫が戦争の火蓋を切った。

 『ぼくたち、ママンの誕生会なんて行かないよっ』と・・・・。


 夫曰く、その時のママンこと我が姑殿の発狂具合は、凄かったそうである。おまけに、姑が私たちに頼んだ“ある重要なこと”を、私たちは未だやってないこともあり、信じられないほど電話口で狂っていた姑・・・・。

 1週間前、姑からの電話を取った瞬間、ただただ自分の思うことばかりを喋りつづけたうえ、私にいいがかりをつけてきた“ばばあ”に対して、私は「あなたの息子さんのせいですので、わたしのせいじゃありませんっ」とすでに、私自身も戦争の火蓋を切っていたのだが。

 そんな私に、姑は『私は、自分の人生のほとんどをふがいない夫を助けるためだけに生きてきたから、あなたも同じことをやって当然っ』と言ってきたので、『そんな夫を選んだのはあなたの問題、そして、もしあなたの夫と自分の息子に共通点が見受けられるのなら、それはあなたの教育のしかたの問題であって、そんなあなたの息子にわたしなりの対応をしても、それはあなたの関与するところではないっ』と、あまりにも冷静で淡々とした声で言い返すと、わけのわからない絶叫を電話口で続けていた姑。

 ますますエキサイトして、一方的に電話口で話しつづける姑。なので、テレビのリモコンでつまらん番組をザッピングするように、“プツッ”と電話を突然切った。

 

 そして、本日聞いたことだが、夫も、その弟も、現在信じられないほど困ったチャンになっている姑からの電話は、私と同じようにみんな“プツッ”と切っているとのこと。ちょっと笑ってしまった。なーんだ、みんな同じことやってるのねっ!!。

 確かに姑はボケていない。が、アル意味これも老いなのだ。すべての事象をネガティブにとらえ、自分が置いていかれるような感じがして、若い世代に食って掛かってくる。攻撃的な鬱・・・・、みたいな感じにも思われる。

 が、それと同時に、醜くだろうがなんだろうが、自分の思う通りにいかない場合、荒れればなんとかみんなが自分に従ってくれると計算してやっているところがあるのが、たまらない。

 ボーダーラインか?、ばばあっ?!?!?!。

 今回は、本当に私は何もイニシアティブを取らぬまま、ばばあの息子達自身が反旗を翻し出しているのが非常に興味深い。

 前述した、姑に頼まれいた重大なこともやらぬまま、バカンスに出かけようとしている私たち。そんな私たちを脅す意味で、先ほど姑から“これからパリに行ってやるっ!!”という脅迫電話がかかってきた。

 が、パリに来ても、私たちはもうすぐいなくなる。夫の弟家族もいなくなる。冷静に考えれば、そんなところにやってきて、彼女が自分の思う通りに愚痴ったり、家族を振り回したりできるわけがない。

 ってことで、夫とその弟には、“これはただの脅しにすぎないよ”と言って安心させておいた。

 だって、ね・・・・・・。姑の本当の目的ってのは・・・・、ね。自分だけが不幸だと思ってイライラしているわけであり、自分から遠いところに住む息子家族らが、自分という存在なくして楽しくやっていそうだと思うと、見捨てられたように感じられ、またそれを腹立たしく思うわけであり・・・・。そして、そんなパリにやってきて、いかに自分が大変だとか、色々大騒ぎして、息子達の家族に毒をなげつけて、みんながヘトヘトに自分以上に疲れ果てて、喧嘩した姿を見ると、落ち着くってのが、常套手段なのだからっ。そして、幸せになって、自分の郷に戻っていく・・・・・。

 ちょっとあまりにも悪質じゃないか?!?!、って私は常々思っていたが、今回は息子達が勝手に動き出したので、楽チンな私。



 夫から誕生会ドタキャンの宣告を受けた姑は、それでも夫を精神的に揺さぶろうとして、『ああ、なんてあなたの弟はかわいそうなんでしょうっ。せっかく色々と準備しているのにっ』と言ってきたそうだ。

 それに対して、夫は『ママン、弟はとっくにこのアイデアを知ってたし、賛成してくれてたよん』と明るい声で答えると、姑は絶句。さすがにいつものマニピュレーションは通用せず。


 といってもね、我が姑よ・・・・。

 別に、この日に私たちが行けないだけであって、

 数週間後には姑のところに行くかもしれないし、

 こうやってしょっちゅう会えるだけれもありがたい・・・、

 って側面を忘れて、世界一不幸なママンっていう

 位置に座りつづけると、本当に大切なものを気がついた時には

 忘れちゃうことになるっすよ?!?!?!。




 私は人生を知っていると数秒ごとに豪語する姑、本当に知っているのか?。


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