ゼロの視点
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2004年06月10日(木) イタズラ電話

 “夜中に、わけのわからない日本語での電話がかかってくる”

 “僕がでると、相手は話さないんだっ!!”

 “この電話のおかげで、僕は夜中に飛び起こされる”

 “機械仕掛けのような女性の声の時もあるんだっ”


・・・・・・・と、フランスで相変わらずドタバタと意味不明な暮らしている夫の口から悩みが発せられている。


 即座に、わたしじゃないわよっ、と言ってみる。でも、本当だ。私は夫にそんなイタズラ電話する理由がない。イタズラ電話するぐらいなら、名乗ったうえで文句を言うほうが先立ったりするわけであり・・・・。

 で、しばらく夫の悩みを放置していた私。

 が・・・・・、真相がわかったのだ。


 母が今年の初めから、電話がおかしいとよく言っていた。確かに母に電話すると、会話途中で声が遠くなったりすることが多々あり。とにかく受信状態が悪いのだ。が、私はきっと母がボケて変なボタンでも押したせいで作動しないのか?、などと疑っていた。

 が、実際里帰りをしてみると、本当に電話はかなりヤバイ状態だったので、さっそく新しい電話機を購入した。

 新しい電話機には、色々な機能がついていた。その中には、不在中の留守メッセージを別の電話番号に自動的に転送する、という機能があった。この機能を利用すれば、フランスからも日本での母のコミュニケーションを監視できると思い、さっそく転送先にパリの自宅電話番号を入力した。

 で、私はそんなことをすっかり忘れて生活していたのだった・・・・。まさか、そんなに機能がちゃんと働いているとはつゆ知らず。

 時差は、日本時間マイナス7時間がフランスの時間。そして、母は早起きだが、昔からの習慣で午前中のうちに色々な雑事をこなすために、家の中にはあまりいない。で、わしは午前10時〜11時の間に起床するので、だいたい午前11時ぐらいまでの電話は留守電直行という感じだ。

 さて、午前11時といえば、フランスでは午前4時。ということは、夫からすると、寝たと思った瞬間に電話が鳴り、飛び起きるという生活をしていたことが判明・・・・・(汗)。

 ああ、なんだ、わたしのせいだったんだと悟ると同時に、なぜか、真夜中に飛び起きて、理解不可能な言語を耳にして、誰にも応答されず、怒り狂って受話器を叩きつけている夫を想像すると、ニヤニヤしてしまってしょうがない。

 ちなみに、さっきこの事実を知った私だが、夫には真実を未だ話していない・・・・。いつ、白状してやろうか?!?!、などと考えているわけである。


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