ゼロの視点
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本日は、夫の従弟がロシア人の彼女を連れて我が家にやってきた。そして、4人でディナー。
夫の従弟Mは、ずうっと独身の40代。今も、ママン(ばばあの妹)に掃除・洗濯にはじまり、食事などの世話は頼りっぱなし。ママンの家からクルマで5分のところにある、自宅では、自分の好きなことをして時間を費やす日々。
仕事が終われば、まずママンの家により、そこで夕食。仕事で忙しい息子の時間を割いちゃいけないという、ママンの心遣いゆえ、グレープフルーツやミカンなどは、ママンがむいてあげる。
が、Mも40過ぎた頃から、徐々にママン離れを起こしてきている。それが彼女探しだ。
これはママンにとっては、一大事。子供の世話をすることが生き甲斐になっている彼女にとっては、どこのウマの骨かわからないロシア女に息子を奪われてしまう危機にあるわけで・・・・。
Mはなぜか知らないが、ロシア女(しかも金髪)に固執している。きっとネットで嫁探しがしやすいのだろうが、結婚相手募集のサイトに登録して、実際そういったエージェンシーにも登録している息子に我慢がならないママン。
ママンとしたら、地元の由緒アル家庭の女性と結婚してもらいたい。が、そんなのまったく無視のM。
わたしが守ってきた家族、財産、名誉・・・・、お願いだから、わかってちょうだい、とママンは何度も心の中で今も呟いていることだろう。
こんな状況ゆえ、今晩の何気ないディナーも、実は姑とその妹であるMのママンにとっては、世紀の一大イヴェント。何とか事情を詳しく知りたい彼女らは、あの手この手を使って、入り込んでこようとする。
Mのお相手は、自分のサイトを持っていることが発覚。自分の写真を載せたり、愛猫の写真を載せたりしているだけなのだが、ママン連中は、これは色々な男をサイトを通して漁っていると判断。わけがわからんが・・・。
しかし、パソコンをいじれない彼女らは、色々な人にネットを通して、彼女のことを調べてくれといい歩いてまわっている。
不思議なのだが、もし彼女がまだ男を捜しているのなら、それはそれでいいのではないか・・・?、ということ。なぜなら、自分の息子と結婚しない可能性が高いのだからっ。
でも、なんでもいいから、彼女の悪いところを思いっきり知りたいママン。妄想が妄想を呼ぶ。そんなママンに、姉であるわしの姑は、話を熱心に聞いた振りして、煽っているともいえる行動をとる。
これは、アル意味、姉の嫉妬でもあったりする。姉のほうは、自分の生来の性格が祟って、2人の愛息連中が、見事に自分の元を早々を離れてしまった。本当は、妹のように長いこと自分の手元に置いておきたかったのに・・・・ね(笑)。
おまけに、妹のほうの2人の息子らは、地元でかなり成功している。特に次男のほうは、外科医として有名。地元での表面的なおブルジョワ様たちのお付き合いが大好きな姑にとっては、これは悔しい。
「あーら、オタクのおぼっちゃま達は、おかあさまをお捨てになって、パリへ行ってしまったのですわね・・・、お気の毒に・・」
「ところで、オタクのおぼっちゃまも、お医者さまでもやってらっしゃるのかしら?」
これが一番悔しい姑である(笑)。
しかし、よおく考えてほしいものだ。きみの長男が医者になれると思うか、ということを・・・・。あれだけ天然ボケの彼が、医者になったら、色々な医療ミスをおかし、訴えられて、それでオシマイになるんだよ、きみっ。で、それがきみの愛息のお姿。
今日も、財布を忘れて会社に行ってしまったしね、彼は・・・。
姉は、妹の心理を揺さぶるようなことをいい続けている。ネットもできないのに、“サイトを見たわよ、あれは絶対に売春婦よ”といいつつ、“でも、いい人かもしれないわよ、彼女”と相反するお言葉。
愛するシェリーを奪われたくないママンを動揺させるには、充分。しかし、動揺してばっかりという馬鹿でもないママン。このごろは、息子のことは極力姉に言わないようになってきている。
これが、一番面白くない姑。だって、知りたいんだもーーん、ってところだろう。情報隠蔽だとはあからさまに自分の妹を叱責できぬが、わからない欲求不満はつのる一方。
なので、色々とあることないことを言って騒ぎ立て、誰かがいつかクチを割ってくれることを企んでいる。
さて、本日のディナーは楽しかった。以前、この2人と一緒だった時よりも、一段とその仲を色々な意味で深めたように思われる。かわいそうな、ママン・・・・・(薄笑)。
だーーー、かーーーー、らーーーー、
このディナーの話は、決して姑には語らないと夫と誓いあった(笑)。
追伸・ばばあシリーズは、これにてお終い。
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