ゼロの視点
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2004年02月24日(火) トルコ旅行・まとめ

 なんだかんだとあっという間に過ぎ去ってしまったトルコでの日々。運転手の死から、出会い、ガイドへの反乱、美しい景観等、本当に短い間に色々なことがあった。

 バスでの座席を最後部にしたことで、何気ないバスの移動も楽しいものになった。というのも、色々な人を背後からウオッチングできるから。長時間に渡るバスでの移動中、実に様々なカップルが仲睦まじくチチクリあっている姿は、なかなか微笑ましかった。

 オトコのほうから甘えたり、オンナのほうも待ってましたとばかりに顔を近づけて・・・・。頬をぺったりくっつけあったり、鼻と鼻を擦りあって遊んだり、もちろん身体を寄せ合い・・・・、そりゃもう、密着度満点。

 そこまでいちゃついてなくとも、ほとんどのカップルがただ普通にバスに隣り合わせて乗っている間、手をつないでいることが多かった。

 ちなみに、これらの行為には年齢制限はない。とにかく、ああ、みんな仲がいいのだなぁ、と素直に思った。やっぱり幸せなカップルというのを見ていると、悪い気はしない。

 また別に大学生の女性2人組みは、もうひたすら話し続けている。一人は非常に男っぽいタイプで、もう一人はちょっとおしとやか系。男っぽい方が、常にふざけようとし、そんな彼女の横で、おしとやか系が楽しそうに笑っている。こういう男っぽく振舞わざるをえないタイプに限って、突然男性の前で赤くなったりするのかな?、等と想像してニヤニヤする私・・・。


 フランス生まれのトルコ人女学生2人は、常にバスの最前席を“自分達の特等席”のように占拠する。ほとんどの人間は、彼女らと争うのを早々に放棄してしまったが、40代後半の教師カップルは、猛然と彼女らと無言の闘いを続ける。トルコ女性2人組は、時に彼女らの席を奪われそうになると、敵を突き飛ばすこともあるから手強い。


 ガイドは、相撲取りのような体型なのだが、説明だけするとガーガーといびきをかいて眠り続ける。彼の解説はかなりハイレベルで、いい仕事はするのだが、2時間おきにトイレ休憩でサービスエリアにバスが停車する度に、食事を注文・・・。だから、ああなるんだな・・・・、と妙に納得。起床食後にファンタの大瓶を抱える彼の姿は、時におぞましくもある。


 私たちの定番隣人である30代カップルL&Aは、一緒に暮らし始めて一年未満。男性Lはブルターニュ生まれで、女性Aはチュニジア生まれのイスラム教徒。Aの方の両親が、イスラム教徒じゃない相手と付き合うことに猛反対中で、それを逃避するようにトルコ旅行へやってきた。ふいに機嫌が悪くなるAに対して、Lはやさしく抱きしめたり、なだめたり・・・・・。夫よ身習え(笑)。


 今回の旅行に女一人で参加したM(28歳)は、気がついたらいつもわしらの隣人。裏表がなく、よくも悪くも本当の“天然”気質。かわいい顔に、猛烈な行動力。思い立ったら考える前にすでに動いているタイプ。もちろんお喋り。彼女を見ていると、“ああ、こういう人間だからこそ、一人で団体旅行に参加できるのだっ”と妙に納得させてくれる。ま、そのくらいあっという間に、誰とでも友人になってしまう。一時、あまりにも彼女が天然過ぎて、一部の人がかなりひいていたが、最後には完全にグループのアイドルになってしまった・・・・、あっぱれ。


 20代前半の学生カップル。女性Aは、お喋り、社交好き、そして文句垂れ。それに対して、Aの彼であるMは、病気か?、というほど無口で受動的。AがMに背を向けて延々と反対座席の人とお喋りしている間も、彼は黙っている。そして、Aが話し飽きてMの方を振り向くと、MはやさしくAを抱擁。


 バスに乗った瞬間、自分の家のように色々なモノを座席の周りに広げ出し、あっという間に彼のまわりがゴミの山になる男・・・・・・・、そして、バスを降りる時に、すべてをまたバックにつめ直すために、20分以上かかる男・・・・、

それは私の夫だっ。


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