ゼロの視点
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2004年02月23日(月) トルコ旅行パート8

 本日は、最終日。

 ホテルを午後12時半に出発と聞いていたので、早起きしてもう一度アンタリヤ市内を・・・・、なんて夢見てたわしらが甘かった。10時になっても食堂に姿を現さないわしらを心配して、わざわざMがモーニングコールをしてくれた。そして、その電話で深い眠りからさめた私たち・・・・。

 朝食は午前9時半までにテーブルにつかないと、それ以降は有料と聞いていたが、すっかり仲良くなった支配人代理Iのおかげで、チャージを取られずにゆっくりと食事をさせてもらえた。ありがたいことだ・・・。

 その後は、部屋に戻りひたすら荷造り・・・・・。あっという間にランチタイムになり、慌てて食事をとって、バスに乗り込む。世話になった支配人代理Iに丁寧に挨拶をして、空港へ。

 ほとんどの人は、運転手にはチップをあげていた。が、誰もガイドにチップをあげていない・・・・・。ま、彼は観光客に色々と買わせて、コミッション取ったのだから、当然といえば、当然だけれど。

 飛行機はトルコ時間で午後3時半(フランス時間午後2時半)に離陸。アンタリアよ、さよーーーーなら。

 3人がけの座席には、わしら夫婦だけだったが、さっそく空いた1席分に、Mがやってきた。3人で色々話している間に、ふと私の左手に目をやると・・・・、なんと・・・・。

 先日、ガイドに連れて行かれた宝石店で“激安”で購入した指輪の石が一つ見当たらない・・・・・。一瞬、石の色が変わったのか?、と思ったが、実は石がとれて、そこに穴が空いていただけ・・・・。

 やられた・・・・・。
 トルコ人めっ!!。

これをMと夫に見せると、大騒ぎ。ま、別にそこまで大騒ぎしなくともいいのだが・・・・・(汗)。

大騒ぎするほどの値段じゃないし・・・・。
激安にはリスクはつきものであって・・・・。

と、なんで私が、彼らをなだめてんだ?!?!??!。

 とりあえず、保証書も出してもらっているゆえ、パリに戻ってから対策を練ることにした。ただし、その保証書ってのに確かな効果があればの話だが・・・・。が、この場では夫やMらには、保証書自体が怪しいかもしれないということは話さなかった。もし話したら、もっと奴らは興奮するから・・・・。

 ま、それにしても、穴の空いたリングってのも、乙なものであって・・。


 トイレに行こうかどうしようか迷っているうちに、トイレのある後部座席のほうと見ると、なぜか私たちと同じグループだったB&Cカップルがそこに苦虫を噛み潰したような顔で立っている。最初のうちは、トイレの順番を待っているのか?、と思ったが、どうもそうじゃないらしい。

 ともかく、私自身の膀胱に限度がきたので、スッと席を立ち通路を歩き始めると、床にはパンやスナック菓子が悲惨なほどばらまかれている。ジュースも撒き散らしてあり、通路のカーペットが染みだらけ・・・。

 こんな汚い飛行機はじめてだよ・・・・、と少々ひきながら通路を進んで、トイレの脇で立っているB&Cのところへ近寄る。そして、彼らが、

B&C「見た?、あの惨状・・・・」

私「こりゃ、ひどいねぇ・・・」

B&C「僕たちは、悲惨なことに、ああいうことを平気でさせる馬鹿親子の隣に座り合わせてしまって、気が変になりそうになったので、ここに立ってるんだよ・・・・」

私「注意したの?。」

B&C「注意したら、逆ギレされて、大騒ぎされたよ・・・」

私「・・・・・」


 まじまじと、“ドキュソ親子”の顔を見ると、確かにヤバイ。そういえば彼らが乗り込んでくるときに、すでにヤバイ予感はしていた。だいたいショッキングピンクのジャージ着ているアラブ系の母と、首の周りにキンキラ、ジャラジャラとネックレスを光らせる黒人系の夫に、子供3人が飛行機内を、まるで大自然の中にいるように走り回る姿・・・・。

 おもしろいことに、ヤンキー系の顔というものに国境はない。特にこの母親の顔は、日本でも充分ヤンキーとして通用しそうな感じ。わたしゃ、正直いって、この手のタイプとは近づきたくない。

 B&Cも私と同じで、近づきたくないという諦観ゆえ、とうとう席をたってしまった、というわけだ。

 子供たちは、支給された飲料水を隣人にぶっかけたり、シートにわざとたらしたり、スチュワーデス呼び出しボタンを押し続けたり、もう最悪。通路を歩くかわりに、座席の上をまたいで、つまりは乗客の頭をまたいでどこかへ行こうとする等・・・・・・・。

 で、親は何も注意しない。笑顔でガキらを見守っている。母親の腕には、トルコで購入したと思われる、偽者ヴィトンのバック。もう、ドキュソの王道をいっている。ここまでくると、アッパレ。

 着陸30分前には、一番小さな子供がトイレを我慢しきれずウン○をズボンの中にしてしまい、その匂いで、周りの乗客は悶絶していたらしい・・・・。


 とにかく、自分が彼らの傍の席じゃなかったという“幸運”に感謝するのみ。あとで聞いたところによると、彼らはわしらと同じようにトルコ格安ツアーの客だったらしい。もし、彼らと同じグループだったら?!?!?!、と考えるとゾオーーーッとしてくる。と同時に、同じグループだった方々に、哀悼の意を捧げる。


 空港に着いて、すっかり旅行中に仲良くなった人たちと挨拶。つかのまの旅行だったが、なかなか楽しかった。特に後半はガイドの“おかげ”で、もっと団結したり、と。

 帰路はRERで戻ろうか?、と思ったが、バスがあったのでそれにする。運転手と旅行の土産話をしているうちに、彼がバスの運賃をまけてくれたっ!!。ここはトルコか?。そのおかげで、信じられないほど安い運賃でパリ市内まで戻ることができた。

 5人しか乗客のいないバスの中で、腹がすきだした夫が、おもむろにトルコから持ってきたオレンジをむき出して食べ始めた。すると、隣の席に座っていたトルコ人がりんごを取り出して、まるごとかじり始めた。

 そんな光景をみているうちに、トルコもパリも“のどか”だな・・・・、と思ったゼロでした。


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