ゼロの視点
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夫婦というのは、一緒にいる限り、ずうっと二人でダンスを踊っているようなものだと思う。
ダンスを踊るというと、優雅に聞こえるかもしれないが、ダンスをいかに美うまく踊れるようになるか?、というのが目的であり、その日常はダンスの練習ともいえよう。
姿勢からはじまり、ステップの踏み方、踊る際の息の合わせ方など等、やることはたくさんある。
パートナーが自分勝手だったり、ダンスのセンスがなかったりすると、やっかいな問題になってくる。右方向へ進んだほうがいいのに、相手は左へ行こうとしたりする。または、立ち止まったり。すると途端に相手の足を踏んでしまったり、または、自分がつまずいてひっくり返る、なんてこともあるだろう。
ま、相手が思うように動かなくても、そこで、ゆっくりと相手が立ち上がるのを待っていてくれるようなパートナーだったら、それはそれでいい。が、そこで逆ギレしたり、舌打ちするようなパートナーだと、雲行きが怪しくなってくる。
ダンスをいかにうまく踊るか?、というのが目的であるのに対し、上記のようなことになると、ダンス以前にそれは格闘技になってしまう。
我が家は、これだ・・・・・(汗)。ダンスの練習しているつもりが、柔道になっている。お互い、柔道着をつかみ合って、相手をひっくり返すことが目的になる、というわけだ・・・・。体力勝負。人によっては、もうやってられないと思って、パートナーチェンジをすることもあるだろう(つまりは、離婚ってわけですね)。
いかに相手のクセやテンポを知って、じっくりと息を合わせる練習をしないと一曲さえ踊れない・・・、そんなものだ。それも各自、きちんと責任を持って練習することも大切。相手任せにしては、踊ることもできない。
夫は、もしダンスの先生というのがいるのなら、彼らが説明している間、全然違うところをみて、まったく話を聞いていないタイプ。そして突然踊り出したりするタイプともいえる。勝手にテンポを変えるし、わけがわからん。なので、彼とダンスを踊るのは、ひじょーーーーーーーーに、難しい。
簡単なステップが踏めないということもある。そんなところで、私がついつい『あんた、ちょっとアタマたりないんじゃないの?。』などというと、たちまち柔道になってしまう。夫に言わせると、私は言葉の格闘技というものがあるのなら、間違いなく黒帯、もしくは師範らしい。
先日、一緒に食事した夫婦、妻Y41歳、夫F38歳は、今年一緒になって20周年という。ものすごく仲のいい夫婦だ。夫婦でうまくダンスの踊り方をステップアップさせてきているのが、同じテーブルにいるだけでもよくわかる。素晴らしすぎるし、羨ましすぎる。
そんなわけで、徐々に会話をこういった話にチェンジさせていく私。夫にとったら、あまりおもしろい話題じゃなかったろうが。Fの妻に対する理解というのが非常に深く、それを信用しきれるYという妻。この秘訣などを、色々と夫の前で語ってもらった。小さくなっていく我が夫。私的には、これはなかなか絵になる(笑)。
我が夫は、まるで私のせいで自分がうまく踊れないような、どうしようもない言いがかりをつけるにかけてはプロだったが、この夫婦とのディナーで、夫のアホさ加減が露呈され、ついには、自ら夫が自分の愚行を認め出した。おおっ、スゴイ効果だっ!!。さすがに、うまく会話を運んでいった甲斐があったというもの。
ヤロウが自分の非を認めるというのは非常に少ない。なので、こっちもどうやって認めさせるか?、というのにアタマを使う。なので、今回のヤロウの懺悔は、非常に画期的なものとなった。ついついいい気になりそうになった私だが、ここでいい気になると、逆に、ヤロウの逆ギレを誘発するので、ぐっと我慢。人のことばかり言わずに、まず自分も大人にならなければ・・・・、と言い聞かせる日々なゼロでした。
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