ゼロの視点
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2004年01月26日(月) タクシードライバー

 日曜日の夜、だーらだーらしながら、リモコン持ってテレビにチャンネルをバシバシ変えていた。すると、ちょうど始まったばかりの映画『タクシードライバー』に遭遇。そしてその瞬間から魅入ってしまった。

 うーーーん、実に久々に見る『タクシードライバー』。デ・ニーロの神経質そうで、時にはいいとこの坊ちゃんのようにも見える外見と、ひとり拳銃を大量購入して、鏡の前でひたすら鍛える日々・・・・。

 どうみても、実際にはつきあいたくないタイプの男性だとしても、ぐんぐんと惹きつけられるなにかがそこにある。デートの場所はポルノ映画館だし(笑)。ま、私は個人的には、こういったチョイスでも平気なんだが・・・・。とはいえ、何故彼女が機嫌が悪くなったか?、という点には思いをめぐらせることなく、自分を拒絶したものとして怒りを募らせていくトラヴィスは、なんともいえん。

 ギャングの一人として、ハーベイ・カイテルが出てくるが、ちょっとの出番にしても、なかなかインパクトが強い。私にとって、ハーベイ・カイテルの凄さを知ったのは、別の映画で『マッド・フィンガーズ(原題Fingers・米・1978・ジェイムズ・トバック監督)』のおかげ。これは、今でも私のお気に入り映画の一つだ。

 ピアニスト志望の暴力的な若者を演じるハーベイカイテルの性格がスゴイ分裂して、たまらん作品。バッハのトッカータ2番のフーガがテーマ曲にもなっているのだが、あまりにもこの映画を何度も何度も繰り返して見すぎてしまった私は、映画中にハーベイ・カイテル演じる若者が間違える個所で、同じように間違えるようになってしまったのには、自分でも笑える。今でも、油断すると同じように間違えるのだ・・・・。

 ラストシーンは、『タクシードライバー』の花火が炸裂するような一瞬の銃撃戦というほどのインパクトまではいかないまでも、かなり衝撃的。うーーん、もう一度観たいっ。

 そんなわけで、若き頃、焦燥感や、多大なるフラストレーション、そしてわけのわからぬ野望等を抱え、こういった映画にのめり込んでいた自分を思い出し、妙に懐かしくなった。ま、今でも色々とフラストレーションはあるとはいえ・・・・・(笑)。


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