ゼロの視点
DiaryINDEXpastwill


2004年01月01日(木) 年越し

 今までの大晦日は、必ずどこかのパーティーに出席していた私達。が、いいかげん、こういったことに飽きてきた私というのもあり・・・・・。これについては、長いこと夫婦で話し合ってきて、ようやく夫のほうも同意したのが、12月の初めのこと。

 私はもともと、やれ正月だ、クリスマスだ、とそういった世間の行事に一緒になって騒いだりするのが好きではなかったゆえ、同じようなことを一度でいいから、フランス生活の中でもやってみたかったのだ。

 夫にしてみれば、大晦日は友人らとのパーティーでハメをはずすというのが定番になっているみたいだったが、それはあくまでも夫の定番であり、必ずしも妻である私が、自分の定番を捨ててまで、彼の定番に合わせる必要があるのか?、という果てしない疑問。

夫「じゃ、ゼロは大晦日に何をしたいの?。」

私「何かしなくちゃいけないの?。」

夫「そういうわけじゃないけれど・・・・。」

私「大晦日だと意識することなしに過ごせばいいじゃない。」

夫「ってことは、本当に何もしないの?。」

私「うん。」


 そんなわけで、何もしないことにしていた私達だったが、30日ぐらいから、同じように何もする予定もない、という人達からメールなり、電話が入るようになり、じゃ、何もしないモノ同士で我が家に集まって、一緒にメシでも食おうっ!!、ということになった。

 友人A、同じ区に住む隣人ともいえるI&A夫妻、そして日仏カップルのS嬢&Mを招き、一緒に年越し。



ところで、 11月の下旬に、同じアパルトマンに引っ越してきたJ&Rという夫婦が、引越し記念パーティーをいうものをやった。その際、“ご近所の方もどうぞ”ということで、エレベーター内に貼ってあった彼らの招待状を目ざとく発見した私達は、そのパーティーへのこのこ出席してみた。

 すると、J&Rが非常にナイスなカップルであり、またその仲間というのが非常に愉快な人達ばかりで、すっかり意気投合。そして、今回そのお礼も兼ねて、友人らとの年越しディナーに、彼らを呼ぼうっ!!、と夫が提案。

 夫自ら招待状を作って、彼らの家のドアの下にその招待状を入れておいた。“もし来る場合は、事前に電話しておくれ”と書いておいたのだが、すでに我が家には友人らが集まってきているのに対し、未だに隣人からの返事はない・・・・。

 どうしたものか?。きっと、他に用事があって、来られないのだろう・・・・、等と考えているうちに、我が家の呼び鈴がなる。


 きっと隣人だ!!、と思って、とりあえず私がドアを開けに行く。すると、そこには見たことのないカップルが一組・・・・。一瞬目が点になる。が、気分を取り直し、男性の方が手にしている紙に目をやると、なんとそれは夫が昨晩一生懸命作っていた“隣人への招待状”・・・・・。



 夫は、見事に隣人のドアを間違えたようだ・・・・・・・。


 キレイだったRは、この一ヶ月でまったく別人のように巨漢になっており、髪の毛がふさふさだったはずのJは、同じようにこの一ヶ月の間に、見事な禿げになっている・・・・・。

 そんな別の隣人カップルを目の前にして、夫の強烈な間違いを思うと、もう笑いが止まらない。が、隣人の前では笑えない。苦しいっ!!。とりあえず、冷静に夫を呼び、その場をバトンタッチ。

 そのまま私はサロンに戻り、すでにいた友人らに手短かに現在起こっていることを説明すると、皆“静かに”笑い出す。

 夫は、この隣人に事情を話すと、彼らは非常に恐縮しだしたが、それに反するように“アペリティフでも・・・”ということになり、この隣人夫婦を家の中にあげ、みなで奇妙なアペリティフが始まった。

 その後、友人夫婦のI&Aがやってきたところで、この“奇妙な出会い”をした隣人夫婦は帰っていった。

 あとは、みんなで飲む、食う、話す、等をしているうちに、あっという間に2004年になっていた。その後も、ひたすら、飲む、食う、話す・・・・・。結局寝たのは、午前6時だった。

 今年は、どんな年になるのかな?!?!?!?!


Zero |BBSHomePage

My追加