ゼロの視点
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2003年12月28日(日) クリスマス

 恒例でクリスマスは、レンヌの姑宅へ泊まりこみ。24日の午後にTGVに乗ろうとモンパルナス駅へ出向くと、人、人、人・・・・。多くの人が殺気立っている。15分も早めに駅についた私達だったが、未だに掲示板には、私達のTGVがどの何番線ホームから出るのかが、まったく表示されてない。

 出発10分前を切った頃、ようやく9番線との表示が発表されると、皆、ものすごい勢いで自分の席に向かい出す。ああ・・・・・、みんなイライラしている・・・・。

 TGVのホームは長い。そこにたくさんの人が押し合いへし合いで、あらかじめ手にした自分の車両ナンバーと見比べながら、ひたすら歩く。クリスマス前に帰省ラッシュ以外では、ぶつかっても、“あら、ごめんなさい”の一言もあるのだが、今回は違う。ちょっとでも肩が触れると、鬼のような形相で振り返る人多し。

 こういうのを見ていると、帰省したくないのに、帰省しなくてはならず、という人が多いのだろうなぁ・・・・、などと、ついつい思ってしまう。イライラした親に連れられて、そんな雰囲気にまるで抵抗するように、泣き出す子供もたくさん・・・・。ゆえに、車内も落ち着いて新聞読めるような状況では、全くない。

 日本に住んでいる間は、一度もやったことがなかった帰省ラッシュ。テレビで年末年始の帰省ラッシュの模様を見ながら、一度はやってみたいな・・・、なんてノンキに思っていた自分が懐かしい。こんなこと、やらないでいいなら、どんなにいいものか・・・・、と気付くこと遅し。

 やっとこさ到着した姑宅で、24日は、わしらと、義理の弟家族を含む7人でディナー。同じように、パリからクルマでやってきた義理の弟家族は、途中渋滞にはまり、姑宅に到着したのは午後9時半過ぎ。“元気?”なんて聞くのがイヤミになるほど、彼らの顔は道中の渋滞で疲労でヨレヨレになっている。

 この家族は、誰かが疲れていると、そこからいとも簡単に喧嘩に突入することもあるのだが、今回は予想を反して、楽しいディナーを過ごすことができた。ああ、幸い。最初の頃は、家族の喧嘩も私にとっちゃ、アル意味おもしろい余興だったが、今となっては、ただ面倒くさいだけのものになってしまったから(笑)。

 翌日の25日は、姑の妹宅へ親族一同が集まり、ランチという名の長い一日。これも恒例で午後1時に集合し、ベッドに戻るにはたいてい午前様になる。が、今回は、姑の妹の2番目の息子、つまりは夫のいとこであるFX夫妻が、昨年の夏に購入した家を家族に披露するという名目で、ランチが済んだところでそこへ移動。

 とりあえず、メシを食い終わって、場所を移動することができて、これ幸い。FX夫妻は二人で医者やりながら、バリバリ稼いでいるので、さすがに彼らの家も豪華だった。これなら、人に披露したくなってもしょうがない、というシロモノ。広い、キレイ、心地よい、と三拍子揃った、理想のモデルハウスのようだった。

 その後、再び姑の妹の家へ移動。そう簡単には解放してもらえない(苦笑)。結局、予想通り姑宅へ戻ることができたのは、午後11時半だった。戻ってから、姑と本日あったことなどをまたまた話すので、シャワーを浴びて最終的に、ベッドの中に入った時には、すでに午前2時を過ぎていた。クリスマスとは、私にとって、本当い体力勝負の日々なのだっ!!。

 今回のクリスマスは、今までのことを教訓にして、絶対に食べ過ぎないようにしようと思っていたが、嬉しいことにこれに成功した。めでたし、めでたし。

 26日は休息し、27日。このサイトを通して知り合ったS嬢にはじめてお目にかかる。レンヌ在住のカトリック信者。彼女とレンヌの市役所前で会う約束をしたのだが、いかんせんレンヌに慣れてない私。しょうがないので、市役所の場所を姑に聞くと、すぐさま、“何の用で市役所に行くのか?”という定番の質問が飛んでくる。

 そこで、レンヌ在住のカトリック信者の日本人女性とそこで会う・・・・と伝えると、姑の目が輝く出す。そして、その瞬間から、まるでこの待ち合わせが私のものじゃなくて、姑のものであるかのように、物事が進行していった(笑)。午後のお茶の準備を姑が始め出す。みるからに姑はウキウキしている。

 さて、実際にお目にかかったS嬢は、非常に楽しい方であった。私も人見知りしないが、彼女もしない。ゆえに、会った瞬間から話が色々とはずむ。そして、S嬢を連れて(彼女の合意を取った上で)、いざ姑宅へ。

 呼び鈴をならすと、夫が出てくる。なんとネクタイまで締めている。きっと姑に“きちんとした格好をしなさいっ!!”なんて言われて、首に巻きつけられたのだろう(笑)。その後ろから姑が出てくる。

 あまりに張り切りすぎて、妙に彼女が着飾ってたらどうしよう・・・・、と思っていたが、これは予想を反して、適当におしゃれしただけだったので、私はホッとした。

 S嬢は、社交好きなフランス語ペラペラ日本人だったので、どんどん勝手にワシの義理家族と交流してくれるのが、たまらなく素晴らしい。姑は、こんなコミュニケーション好きな日本人女性で、なおかつカトリック信者と聞いて、本当に嬉しそうだった。

 そこに、夫のいとこMまで合流してくる。みんなS嬢を見に来たのだ。なんつー家族だ・・・・・。とはいえ、みんなで色々と話をしているうちにあっという間に時間が経過し、すっかり外が暗くなったころ、S嬢は自分の家に戻っていった・・・・・。

 S嬢よ、ありがとう、わが困ったチャン義理家族の相手をしてくれて・・・・・。おかげで、わりかし無口で本日の午後を過ごすことができ、休息ができてしまった・・・・。



 そして、28日、またヘロヘロになりながらTGVに乗り、夜パリに到着。ゆっくり寝たい・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 


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