葉月 凛太郎の日記

2002年04月04日(木) 食の戦い味噌汁編その2

昨日に引き続き今日もまた味噌汁に塩事件について語りませう。

楽しい事に母上ご入院に続き父も今年1月に入院、手術をした。
心臓の弁の1つが上手く開閉出来ない為に心臓に負担がかかりすぎているとの事で、人工弁に取り替える手術を行った。
で、手術した場所が場所なので。楽しく入院中の食事は心臓病食でした。
これは退院した今も続けている。まぁ当たり前だが。
心臓病食の一番の特徴。
塩分控えめ。
コレである。
退院間近の時に栄用士さんから栄養指導を受けたのだが。
その時に「味噌汁は味噌を控えめにして、そして具沢山にしてさらに具を食べるようにしてあまり汁を飲まないように」
そして、「味噌を控えた分味が薄くなるのをカバーするために家で出汁を取って風味豊かにするといい」
とのアドバイスを受けた。

このアドバイスどうりに出汁をとって出し汁を作るのは私では無く父だ。
その姿をみて、自分の体の健康がかかってる事やし指示どうりにして塩分控えめにしてるなーと思っていた。
もちろん私も出来るだけ料理を作る際に塩と醤油を控えめにして協力している。そのために味噌汁も味噌を減らして「味噌汁」と言うよりは「味噌風味の汁物」と言うような物を作っている。
が。
楽しい事にまたやらかしたのだこの人は。
ある日の夕食時、味噌風味の汁物を作った私に再度放たれた言葉。
「塩は入れたか」
・・・あのな。
アンタは一体何のためにこんな「味噌風味の汁物」を私が作ったか解ってるのか?解っていて言っているのかそれは。
考えなくても解るだろうそんな事は。
何故出汁をとったか。
それは味噌を控えめにした味噌汁を風味豊かにしてすこしでも美味しくするためだ。
なぜ味噌を控えめにしなければいけないか。
それは味噌に含まれる塩分を控えめにして摂取する塩分量を減らすためだ。

塩分を控えるために一手間増やしてアンタは出しを取ったんだろうが。
そこに「味が薄いから」といって「塩」を足してどうする。
「本末転倒」という言葉が私の頭に浮かんだ。
・・・微妙に違う気もするがどうなのだろう。
まぁそれは置いておくとして。
今度は私は何も言わずに放っておいた。私が言ってもおそらくは聞かないからだ。
で、どうしたか。
その後母上の見舞いに行った時にその事を話して母から味噌汁に塩は入れないということを伝えていただいた。
・・・母上が父を馬鹿にして「アホかっ!!」と言っていたのを覚えている。
私もそう言いたかった。
どこに塩控えめにするために味噌減らし&出汁で風味UPした味噌汁に塩を足す人間が居る・・・。
いやそれ以前に。
味噌汁に塩を何故足す。

P・S
どうやらそのときの口ぶりからして、退院後父が作った味噌汁には塩だけでなく醤油も足されていたらしい事が判明した。
この時私がそれまで何のために塩控えめ料理ばかり作っていたのだろうかと遠い目になってしまい、そして思わずこれから作る料理はもうそんな事考えずに塩と醤油を使いまくってやろうと思ってしまったのも許されるのではと思うのだが如何に。

・・・一応今も塩控えめで料理してます。


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葉月 凛太郎