聴きたかったのはどっちですか? (桜島ライブ27) |
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2004年09月25日(土)
『聴きたかったのはどっちですか?』−桜島ライブ(27) text 桜島”オール”内藤
僕らが入場したときの観客席最後方からのフォト。 距離感がまったく写真というものに出ていないのがショックです。 ブワアーーーッという広さと距離感、こんなもんじゃない。
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M-16 しあわせになろうよ'04 −アルバム『Hey ANIKI!』(2004)−
ZEPP2日目では、 アンコール前ラストに演奏されたこともあり、 これで第一部も終わりかと思われた『LICENSE』。 しかし、桜島ではこれで終わりではありませんでした。
ヒップホップ調のリズム音が流れたかと思うと、
「OH! YEAH! OH! YEAH!」
ステージに飛び込んできたのは、 トリビュートアルバム『Hey ANIKI!』のオールキャスト! ・・・マイナス ゆず岩沢。
ひときわ、派手なアクションで、 僕らの注目を集めたのは、ロングヘアーの男でした。
「ZEEBRA!」
剛の紹介でその名前を確かめると、 歓声を上げる人、多数。
「YEAH! YEAH! 調子どうだあーっ? YEAH! YEAH! さくらじまーっ!?」
『LICENSE』のあとに、まさかラップが来るとは・・・
微妙な選択、『しあわせになろうよ'04』!
ZEEBRAのラップに飛び跳ねる人、少数。 呆然と立ち尽くす人、多数。 僕はというと、立ち尽くす組でした。 ラップのライブには行った事がなく、 いったいどうしていいかわからない状態。
しかし、そんなことおかまいなしに、 たたみかけるZEEBRAのラップ。
そして、ラップのパートが終わり、 メロディがサビに入っていこうとすると、 大歓声が・・・
出会ったころの ふたりに もう一度 戻ってみよう そして ふたりで 手をつなぎ しあわせになろうよ
飛び跳ねていた人も、 立ち尽くしていた人も、 大合唱!
桜島で歌いたかったよ!この歌を。 しあわせになれる気がする、この歌を!
再びZEEBRAのラップを挟み、 剛が『しあわせになろうよ』の2番を歌う。 剛のあとは、キャストたちのソロパート。
In the Soupの中尾諭介、 the youthの中村雅俊、 間奏で般若の荒々しいラップ、 LISAの美しい歌声、 ア・カッペラーズ 、 ヒューマンロスト、 間奏では、押尾コータローのアコギが炸裂。
再び、観客も交えての、 しあわせの大合唱!
出会った頃の二人に もう一度戻ってみよう そして二人で手をつなぎ しあわせになろうよ
初めて出会った場所に もう一度戻ってみよう そして青い空に抱かれ しあわせになろうよ しあわせになろうよ
ゲストを迎えることなどほとんどない、 剛のライブ。 それが、この桜島では、こんなにたくさんの、 剛を愛するミュージシャンたちが集まってきた。
歌の途中に割って入るように紹介していた剛。 慣れないことで、気もそぞろだったに違いない。 ゲストを呼んでライブでやる人ではないだけに、 いつもひとりぼっちで闘う人だけに、 『LICENSE』の後半、次の曲のことが気になって、 集中力が途切れたのだと思いました。
ファンの中には、 ラップが入ってくるバージョンではなく、 オリジナルの『しあわせになろうよ』が聞けずに、 落胆している人もいると思います。 実際、不満の声を漏らしている人も見うけられました。
この僕も、オリジナルの熱烈なファンです。 全編、剛の歌に合わせて、一緒に歌いたかった。 二度とない、大切なライブだからこそ、 ゲストなしで、一人でやってほしいとも思っていました。
でも、『しあわせになろうよ'04』の演奏が終わったとき。 これは、これで、良かったんだと思いました。 別に理由はありません。
ただ、これで良かったのだと、 思っているのです。
汗まみれ、満面の笑顔の剛がステージにいました。 2時間半、たっぷり、ライブ1本分、 歌いきり、演じきってくれました。
「また戻ってくるからなーっ!」
オールキャストたちと引き上げて行く剛・・・
剛と、そして、それと同じくらい、 ZEEBRAに対して、 たくさんの声援が飛んでいました。
そうです。 とうとう、とうとう、 第一部が、終わりました。
時刻は、22日の0時20分。 僕は、へたりこむように、 ビニールシートに座り込みました。
続く
<次回予告> 最初の休憩時間に突入。 大混雑必至の中、トイレに向かうことを決意。 往復30分の旅が始まる・・・
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