長渕剛 桜島ライブに行こう!



グッズを買うのは好きですか? (桜島ライブ3)

2004年08月26日(木)

『グッズを買うのは好きですか?』−桜島ライブ(3)

                 text  桜島”オール”内藤




桜島専用トレーラー。赤だけでなく、黒のもありました。


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鹿児島の人には、はなはだ失礼な話ですが、
桜島は思ったよりも開けていました。
不見識ながら、
火山で、噴煙が上がっているという程度の知識しかなかったので、
もう、自然しかないようなイメージでした。
しかし、実際の桜島は住んでいる人もいれば、
コンビニもCOOPも立派なホテルもある島でした。

ファンクラブから届いた桜島ライブの資料を見ながら、
ツアーグッズが販売されているという場所に向かいました。
それは、記憶は定かではないのですが、
確か溶岩グラウンドという名前だったと思います。
ちょうどライブ会場に向かう途中にあって、
フェリー乗り場からグッズ売り場は、
ライブ会場までの距離の三分の一くらいの距離です。

トボトボと景色を見ながら歩いて15分くらいで、
溶岩グラウンドの駐車場にグッズ売り場を見つけました。



写真のように、東京ドームのグッズ売り場よりも、
ちょっと大きいくらいの売り場でした。
しかし、グッズの数は剛史上最多。

僕はグッズ売り場を見るのが好きです。
全部欲しいとは思わないけれど、
剛もどんなグッズを作るかアイデアを出したと言いますし、
剛がどんなことを考えながらGOサインを出したのかとか、
想像しながら様々なグッズを見て回るのは楽しい。

パンフレットやTシャツといった定番はもちろん、
火山の形のスコープキーホルダーやら、
メモリアル溶岩といった珍しいものまで販売されていました。
グッズ販売の他にも、
剛トレーラーが赤と黒の2台置いてあり、
格好の記念写真スポットとなっていましたし、
剛プリクラなども設置されていて、お祭りムード。



ライブ当日は・・・また後日の日記で書きますが、
早めに桜島入りしていなかった人は、
グッズどころではない状況に追いこまれたので、
おそらく、買いたかったのに買えなかった人が、
多数いたのではないかと思います。
会場の売店で販売していたグッズは、
開演前にほとんど完売したそうですし。

それを思うと、
前日に、グッズ購入にやってきたのは大正解。
じっくりと、空いている売り場で、
買うべきか買わないべきか、好きなだけ悩むことができました。
スコープキーホルダーなんかも手に取って、
覗くと何が見えるのかも見れました。
大方の人は予想がつくことなので、
特に秘密にすることもないと思いますので書きますと、
剛の写真が見えるわけです。
はっきりと覚えていないけれど、
パンフの表紙や、ポスターの写真とは別写真です。

キャップを買うかどうか迷いに迷って、
試着させてもらったのですが、全然似合わないのでやめて、
さらにTシャツも黒の剛の写真入りのを迷いに迷って、
結局見送りました。

買ったのは、黄色のマフラータオル。
ライブ当日に着る、白のTシャツ。
それから、会場限定の桜島セットです。
(パンフ、赤バスタオル、リストバンド、バッグのセット)

セットを買うかどうかは決めかねていたのですが、
このセットでしか手に入らない赤のバスタオルが、
他の色の、単体で売られているタオルより、
断然かっこよかったので、買うことに決めました。
パンフはもともと確実に購入する予定でしたので、
1万円の高いセットですが、その価値はあると思いました。

ちなみに友人の購入物は、
チケットホルダー、白のTシャツ、マフラータオルという、
まさしくライブ当日を想定した、
実用的なものばかりでした。
白のTシャツは、僕とおそろいで、
2人ながらチーム感を演出しようとの意図がありましたが、
当日はそんなものきている人はごまんといるので、
チーム感覚などまったく感じられませんでしたけど。

グッズを無事購入した僕らは、
予定していた会場の下見をしようと思いましたが、
グッズ売り場から会場に向かう道路は封鎖されていました。
ひょっとしてチケットを持っていないのに、
翌日まで草むらに隠れていたりする人がいるかもしれないので、
その対策なのかな・・・みたいなことを友人と話しながら、
とりあえず引き返しました。

せっかくだから、封鎖されている道路以外の道路を歩いて、
桜島を徒歩で観光しようということになりました。
この思いつきは、
思わぬヒットアイデアとなりました。
いくつか見を見張るものが見れたからです。
正しくは、耳をそばだてるものが聞けた、というのも含まれますが。

とにかく、話を進めますと、
溶岩グラウンドを通り過ぎて、
桜島の中心方向に向かって歩いて行きました。
妙にグラウンドの多いところだなあと思いました。
鹿児島ではスポーツのメッカなのかもしれません。

すると、途中のグラウンドに、
なにやら座り込んでいる人たちがいたのに気がつきました。



あれはなんだろうとグラウンドに近づいていくと、
係員らしき人が、「お並びになりますか?」と尋ねてきました。

「いえ、別になんでもないんですが、あれは何ですか?」

と僕が聞くと、

「明日お昼の入場待ちの列です。」

とのこと。
つまりは、入場待ちの列に並んでいる人たちなのでした。
何日も前から並んでいる人もいるということで、
まあ、いるとは思っていたけど、さすがにビックリしました。
彼らは、今夜、ここで夜を明かすわけです。
う〜ん、ちょっと真似できない。
ワンデイ・オールナイトでも心配なのです。
ツーデイ、ましてや何日も、とはちょっと考えられないです。

時間は5時くらいでしたので、まだまだ明るい桜島。
途中、剛のCDをかけているドリンク販売所がありました。
それを過ぎてもまだ剛の曲が聞こえる。
いろんなところで剛をかけて盛り上がってるなあ・・・
と思っていたのですが、
なんだか、ライブ音源のようでした。
あれ、こんな曲が入っているライブCDってあったっけ?
と不思議に思い、よく耳を凝らしてみると、
どうやら曲は『孤独なハート』。
しかも、先日ZEPPで演奏した『孤独なハート』に思えました。
え、どうしてZEPPの音源をかけてるんだ???
とますます不思議に思い、
とにかくその音源の方にブラブラ歩いていったのです。

すると、行き止まりにぶつかりました。
行き止まりになった道路のさらに向こう、
溶岩でゴツゴツの岩の彼方から、
その音は聞こえてきていました。

CDなんかではなかったのです。

やがて、『孤独なハート』は途中でピタッと音が止み、
剛が、バンドメンバーやら、スタッフやらに、
指示を送る声が聞こえてきました。
リハーサルの真っ只中だったのです。

おそらくこの行き止まりのはるか向こうには、
ライブ会場があるのです。
剛が実際のステージで、最後の調整をしているのです。
すでにリハーサルは終わっているという噂があったので、
まったくの予想外の出来事でした。



続く

<次回予告>
リハーサルの模様のつづき。
そして、ライブ前夜に盛り上がる天文館の街角の様子。

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