2008年04月15日(火) |
本「リヴァイアサン号殺人事件」 |
リヴァイアサン号殺人事件 ファンドーリンの捜査ファイル 著者/訳者名 ボリス・アクーニン/〔著〕 沼野恭子/訳 出版社名 岩波書店 (ISBN:978-4-00-024634-7) 発行年月 2007年02月
岩波からいつもと様子が違う、同じ作者の本が同時に刊行されたので あれ?と注目はしていました。 そして読書家の方から勧められたので、それでは〜と読んでみました。
質のよいエンターテイメントミステリーです。 アガサ・クリスティーと数々の有名探偵物語を思い出しました。 ヒーローが美形で非の打ち所がない、そして独身。 これは有名な探偵小説の売れる要素の1つですよね。
豪華客船の旅と秘宝をめぐる謎、怪しい登場人物 そしてその人物たちの視点で語られる内容などぐいぐい読めました。 日本人の登場人物がいるのもユニークです。 日本人、日本に対する見方も、よくある外国ものとは一線を画しています。 作者の略歴などを読めば、その理由もよくわかります。
エンターテイメントだし、謎解きものって、 作者の手の中で踊らされる感じが嫌な場合も多いのですが 謎解き以外の部分が面白いので、気になりませんでした。
完全な悪人みたいなキャラはやはり劇画っぽいのですが。
リヴァイアサン号殺人事件 (ファンドーリンの捜査ファイル)
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