2008年04月16日(水) |
文藝春秋 5月号 「総力特集 脳力革命」 |
え〜また、まだ、脳はいつまでもブーム。 これからも、いつまでも。 だって体を動かさなくなってしまったから、 脳に興味いくしかないんだよね〜
でも、それぞれ面白いことが書いてあってついつい読み進めてしまいました。 ・ひらめきの回路を強化しようさん 茂木健一郎 ・「前頭前野」が思考力向上の鍵 川島隆太 ・国民よ、脳のためにもっと眠れ 神山 潤 ・天才を作る六つの条件とは 藤原正彦 多分、ごくまっとうに生きてる人なら、納得するというか すごく後押しになることばかりだと思う。
今ってもう毎日のように得体の知れない事件とか 世界的にもどうなってしまうのかな〜と思えることばかりなので
外から見えない、脳の問題を こうしたらいいよ!諦めないでよくしようよ! という回答があると、安心できる。 そんな気がします。
茂木さんの「チャーチル話「大臣を決める段になったときに 「アイツは顔が駄目だから駄目だ」と一言で片付けた話は 一番、私には援護射撃ww コモンセンス=常識を大事にする話なんですけどね。
川島さんの「朝食抜きは能率下がる」話ももう有名ですが ここではとくにパンだけではだめ。 バランス良く食べることもかかれています。 ブドウ糖が神経細胞に必要なので、ご飯やパンでいいかと思ったら違うだって〜
神山さんは、日本人の子どもの睡眠時間の減少を憂えています。 本当ねえ。でも私も子どもの頃は、夜更かし派でした。 なんだか眠らない子でした。だから・・なのかもしれないけどw 気になるのは、いくら塾で勉強させても学力向上に必要なのは 午後九時半前に眠ることだそうな。 午後10時半以降に床に就くこに成績上位はいないとかなんとか。 でも、塾に通ってる子って有名大学受験とかするんだよね〜 この辺りはどうなんだろう〜
最後に藤原さんのお話はまた脳に甘い、気持のよいお話でした。 例えば松下幸之助氏の社員採用の話 「あなたは運がいい人間だと思いますか」という問いに そう思わないと答えた人は採らなかったという話。 元気が出る、創造力に不可欠なのは、野心、知識、執着心と楽観的であること。 そう早とちりしてはいけない。たんに楽観的なだけではないのでした。 いい意味での野心、知識とかなくて、楽観的だけな人のが多いんだろうね。
最後の「三人寄れば文殊の知恵」はウソで、「馬鹿が三人寄れば三倍馬鹿」 と山本夏彦さんの言葉もすご〜く納得する今日この頃です。 今テレビでよくみかける、馬鹿を売り物にした3人組がいますが (本当は違うだろうけど)一人の馬鹿だけでなく、三人にセットにして 売り出した人が賢い気がします。
ま、そんな殺伐とした話で終わりたくないので一番好きな部分。 「天才はある決まった環境からしか生まれない〜略〜美しいものに囲まれて育ったかどうかなんです」 日本はかつては美しい自然や環境に恵まれていました。 だから数学の世界でも独創的な研究が生み出されていた。 という話。
人の性格は生まれつき備わってるんじゃないかと思う今日この頃ですが 環境、家庭、教育が全く無力かというとそうではないです。 性格のいい悪いの問題は、別として、 例えば、落ち着かない環境だと、物事に集中して取り組めないと思い当たると思います。
ゴミが多い道には、人はまたさらにゴミを落とします。 綺麗な場所には落とさないようにするもの。 そういうことなんじゃないかと思うのですが・・
もともとのポテンシャルとか、自分のもってるエネルギーで克服できる人もいるかもしれないけど そうでない人のほうが多数だと思う。 でも、そういう環境にいなくてはならないのも運のような気もしますが。
この藤原さんの書いている部分に納得して思うのは やはり他国の悪い文化や環境を真似することは失敗だったと思うし まんまと作戦にのってしまったんだな〜と思える。
日本はいいところだけ真似して、生かすのが得意なのだから もっと気をつければよかったのにと思います。
私が何より、ストレスを感じたときとか、普段から 音楽、絵画、人、ものにしても綺麗なものに触れたいと思うのは 美しさには、嫌なものを無効にしてくれるものがあるからだと思います。
もちろん凡人なので、ひらめきとか創造性が養われたとか活かせるレベルとかではないけど なんとか「運がいいな〜幸せだな〜」と思えるのは、それらに触れる機会が子どもの頃から 多かったからではないかと思います。
美しいもの、綺麗なものに、執着しやすい性格なので、楽観的になれるのです。 野心とか知識はほかの人にまかせます。
http://www.bunshun.co.jp/mag/bungeishunju/index.htm
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