2007年11月24日(土) |
本「文章のみがき方」 |
辰濃和男 岩波新書 2007年
普段から文章を書いていますし、どうしたらもっと上手にかけるかしら? と思っているので、こういう本はつい手にとってしまいますね。
まえがきだけでも参考になります。
「いい文章の条件には、平明、正確、具体性、独自性、抑制、品格、など大切な要素がたくさんあります。〜略〜 いい文章の条件には、これをこそ書きたい、これをこそ伝えたいという書き手の心の、静かな炎のようなものだということです。 大切なのは、書きたいこと、伝えたいことをはっきりと心でつかむことです。 その時、静かな炎は、必要な言葉を次々贈ってくれるでしょうう」
いいよね、静かな炎。 炎と氷・・昔、「グランドホテル」というミュージカルでバレリーナが表現していたのが印象的でした。 内に秘める炎のような情熱とクールな技術、これがなくては芸術は生み出せないということだと理解しました。
続いて太宰治の文章を引用して 「技巧も大切だが、より大切なのは「心のままの誠」 ふるさとを恋しいと思わないのに、恋しくて死にそうだと書いた人がいたら 太宰はそれを見破っていうでしょう「心のままの誠」がない。
「走れメロス」の生み出された経緯を聞いたことを思い出して、ちょっと笑える。 オサムよ〜ww 気持ちはあるけど、体はついてこない〜という典型的な人だったのでしょうか・・・ww
いい文章を書くのには果てが無い〜とも書いてあります。 そしてこの新書の中には沢山の作家さんや著名な方の言葉が引用されていて面白いです。
この本に先行して「文章の書き方」があるのですけど、ロングセラーなんですって 世の中には文章を書くことに興味をもってる人が多いってことですよね。 でも、本の売り上げは落ちてるんだから不思議です。
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「書きたいこと、伝えたいことがある」てのは書くためには必要なことでしょうし だから、私は運命鑑定に関することとか、日常の出来事についてはは書きやすいのだと思います。 そのままストレートに書けるからです。
ダイレクトに伝えるのではなく、小説の形式として表現したりもできるのかもしれないけど 私のような単純な人間にはそんな高度な技術は無いのでした。
たまに書く、小説形式のものも、ストレートすぎて恥ずかしいのですが それこそ仕方ないのでした。
やはり文章を書くのって難しいわね〜
文章のみがき方 (岩波新書 新赤版 1095)
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