2007年09月15日(土) |
本「自分の体で実験したい : 命がけの科学者列伝 」 |
レスリー・デンディ, メル・ボーリング 紀伊國屋書店 2007
第一印象は絵が怖そうだったのと、科学者にはあまり興味がなかったのでスルーだったのですが ちょっと書評を読んでみたら面白そうだったので読んでみた。 子供向けにかかれた本がベースなので、簡単に読めます。 文章とかはちょっと物足りないけど。
この本に紹介されている科学者たちのほとんどが、命あるものをとても大事に思ってるのがいい。 動物を実験するのに抵抗がある。他人を使うわけにはいかないと自らの身体を使うのです。 それは病気を根絶したい、人の助けになりたいという気持ちと好奇心なのだと書いてあります。 洞窟にこもった女性のその実験に挑戦する動機「自分の力と限界を試したかった」とかもすごいし 「地上最速の男」は全身打ち身、骨折、ブラックアウトなどの状態になっても、また危険な実験に向かっていくので本当に命知らずな冒険野郎も裸足で逃げますよ。 「心臓の中に入り込んだ男」もすごいな〜。でもこの中でレバー食べ続けた実験がチラリと載ってるけど、貧血がそんなに直るのなら、食べたほうがいいのかな。と思ったり。」 最後に「危険な空気を吸い続けた男」が言った言葉を 「危険のない人生は、マスタードをつけない牛肉のようなもの」とのことです。 マスタードがなければソースで、といいたいところですが、いやいや 確かに、危険を恐れていてばかりでは何もできません。 こうした人たちが牛肉にマスタードを塗り続けたおかげで、今の人類の発展があるのです。
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