2007年06月03日(日) |
ハウルシリーズとかあしながおじさんとか |
「魔法使いハウルと火の悪魔―ハウルの動く城〈1〉 」 「アブダラと空飛ぶ絨毯―ハウルの動く城〈2〉」
友人から借りて読む。 以前から、他の友人にもこの作家さんを薦められていたこともあり、楽しみにしていたのです。 映画とは違うとはわかっていても、多少は先入観があって影響されてしまいますが。 本当に別ものですなあ〜w そして外国の小説だな〜と思いました。 そしてすごく面白い!おすすめ!ってわけじゃないんだけど、不思議な味わいがあるのです。
「ハウルの動く城」はシリーズで、1冊目を読んだら「あれ、そうだったのか〜ふ〜ん」てな感じですが、2冊目もあるし読んでみようと思って読んでいたら、どこがシリーズなの? 単なる世界が共通ってことなんか?と疑問に思っていたら、最後の方で納得できました。 2冊を読んでみて、このシリーズが好きになりました。
長女に生まれたら将来の夢や希望がもてない〜うんぬんは御伽噺からのセオリーなんでしょうけど それを覆すような設定とか、主人公が老婆になってしまうなどの設定は面白いし、2巻の設定も面白い仕掛けが沢山ありました。 ソフィーの物事にあまり動じない、状況を冷静に楽しんでいる性格がイイ感じです。 ハウルが彼女を選ぶわけもわかるってもんです。
魔法あり、異国情緒あり、ロマンスもありで、ごっつい面白いから 是非読んで、ってわけではないけど、続きが気になる不思議な読み物です。 名前とか出てくるものとかそういうセンスも楽しいです。
ハウルについて全然書いてないね、ん〜特に印象ないね。 魔法はすごいんかもしれんけど、生活破綻者といえば言い過ぎか。 ま、イマドキの若い男性ならこれくらいで普通かもしれません。
--------------- もう1冊、「あしながおじさん」の本が目に入りました。 懐かしいので、ちょっと手にとって見たら子ども用なので、 あっという間に読んでしまいましたw講談社の少年少女世界文学館です。 (この本は難しい言葉やものは上部に図や解説が載っていて便利です)
子どもの頃の児童文学全集に入っていて読まなかったものの1冊。 手紙形式がどうも好きでなかったのでした。 ずっと後になって、アニメで「あしながおじさん」をやっていたので見ていたら、すごく面白かった。 それで本も読んだら、やっぱり面白かったのです。子どもの頃に読んでおけば・・と後悔しました。
孤児院から才能を認められて大学に通い、正体を見せないけど あらゆる面でバックアップしてくれる謎の保護者。 ハイソな世界におっかなびっくり足を踏み入れ ドレスなどの装身具、特別なお菓子、別荘での生活などなど いちいち細かく書いてあるところはまたドリームなんですよね。
日本の一般女子もそういう生活とは無縁なので、主人公と一緒についつい楽しんでしまいます。 お約束のハッピーエンドもいいですしね。 古典少女マンガの世界がここにあるということでしょう。
それはそうと、今回読んだ本の巻末に翻訳者のあとがきがありますが、 その方の子どもの頃に読んだ「あしながおじさん」の翻訳が面白かったのす。
蚊とんぼスミス→これが「あしながおじさん」のタイトル 娘大学→「若草物語」のこと おつけもの→塩漬けライム
だそうですw翻訳って面白いですねえ。
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