気がついたら、10年も同じ職場で働いていました。 4つほどの仕事をこなしてきて、一番長く続いた仕事です。 それは一応資格も取り、大好きな仕事であるからだと思います。 環境や人間関係が最悪でも、そこそこの給料と福利厚生がバランスをとれたのも幸いでした。
先日、職場でこれまでの10年の集大成ともいえる出来事が起きました。 それは吉凶混合で、まさしく全てを現していたといえます。 吉を喜び、凶を忘れられるほど器用でなく、凶の毒素にやられて1週間ほど寝込みました。 顔、唇とも腫れあがり、皮がなんどもめくれました。 風邪のような症状も辛かったですが、胃腸へのダメージがまたきつかったです。
でも、そのおかげで、これまでの10年とそしてこれからの10年について真剣に考えることができました。
私は元来ともて気の多い、飽きっぽい性格なのです。 10年も同じ職場に居続けられたのは、ある意味、そこが全く平坦でなかったからなのです。 毎日、考えること、やることが沢山あって、改善することに溢れていました。 それをこなしていったらあっという間に10年が過ぎていたのです。
そして前年から少しずつ、その効果が現れてきたのか、とても安定してきました。 私の評価や立場も、仕事も、環境も、それほど頑張らなくても、慣性飛行で一定を保てそうです。 するとおかしな事に、ここに居るのがしんどくなって来ているみたいなのです。
このままここに安定路線で居続けたら、それはそれで楽だとはわかっているのです。 新しい仕事、新しい職場、新しい場所、新しい人間の中へ飛び込み 一から積み上げていくのは、とてもしんどいことだと自分でもよくわかってるのです。
私のこのややこしい性格のせいか!、と改めてわかった事の1つでもあります。 どこにいっても付きまとうはずの不確定要素や誰でも持っている不満であろうことなのに 持ち前の心配性と、用心深さのために、ここを去りたくなってしまうのです。ある意味病気です。
でも、そうした自分の性格だけなら気の病と思い、振り払う努力をするものの やはり他動的な事も起きてしまったからには、やはり考える必要性アリということなのだと解釈できます。
好きな仕事を好きにやる、そんなことを実現できる人はほんの一握りの人物にしか与えられないことなのでしょう。 私は現在、好きな仕事を好きにやっている、ただし、その代償もかなり大きいのでした。 これから10年、私はその代償にしているものを取り返すために、努力するべきかもしれないとこれを書きながらわかってきました。 それがわかっただけでもやはり、ピンチは最大のチャンスなのかもしれません。
心配してくださった皆様に感謝をこめて〜
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