言霊
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2003年02月02日(日) |
◇ 言葉って難しい。 |
私は一つの言葉に捕まると、それを考え倒して自分なりに納得するまで、延々と追求し続ける ……という、あまり歓迎できない習性を持ってる。 そんで、今捕まっているのが今回のタイトルだ。
「言葉って難しい」
………自分でも、そう思う時はある。 伝えたい内容がどーしても伝えられない時。自分の持つ言葉の不十分さ、幼さ、足りなさ。 歯痒くて泣きたくなるコトなんてありすぎて、もうアタリマエになってる。 言葉を使ってコミュニケーションを取るのはあまりにも難しい。 それを電話なんかでリアルタイムでやりとりしたら、後悔の嵐で眠れなくなるくらい。
だけど気軽に喋れる人がいる。 本当に極少数だけど、考え無しにベラベラ喋っても気持ちが良いだけで、 話し終わった後も恐怖心が疼かない。そんな友人がいる。 どーしてだろう。 私は何を意識して、言葉を怖がっているのか。 何が私の言葉を難しくしているのか。
要するに嫌われたくないんだろーな…と。
なんせエエカッコシイな私のことだ。 バカ言って呆れられたり、誰かを不本意に傷つけたり。そういうのが嫌なだけなんだろうと思う。
気楽に電話できるくらい自分の懐に入ってくる友人は、私を理解するつもりで話しかけてくる。 私って人格に何も期待していないし(笑)弱いところもバカなところもアタリマエに知ってる。 かなり辛いことを言う時もあるけど、不用意に傷つかない。 攻撃する意図はないって信じてくれる。 誰かを傷つけることを怖がる私を、タフに包んでくれる。そういう存在なんだ。
言葉を難しくするのが受け手側の反応一つにかかってくるのならば、 「この人に言葉を投げるのは怖くない」と思われることも可能じゃないか? そんなふうに考えた。 小さなコトで傷ついて「その一言が痛い」なんて言ってたら、誰とも関われない。 言葉を難しくしているのは、やたらと傷つきやすい繊細さなんだろう。
そう。たぶん言葉は難しくない。 一言で伝えきれないことなら、沢山の言葉を投げればいい。 誤解されたら、訂正すればいい。 どんなに考え抜いて言葉を選んでも、伝わらない人には何も伝わらない。 大丈夫だ。もう臆病になるのはやめよう。
最近の言霊がバカスカ続いているのは、そういう心境の変化かもしれません(笑) たぶん不用意な言葉も多くなっていると思うけど。 言わなきゃいーのにって思われることもあるかもしれないけど。 あまり傷つかないでください。 いつだって自分で自分の首を絞めてるだけなんです(笑)本当に。
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