言霊
バックナンバー|BACK|NEXT
2002年03月14日(木) |
◇ Specially |
前回の「ことだま」で触れたが、私は素材屋が好きだ。 イメージに合う素材がなかった場合は、もちろん自分で作るけど。ほとんど借り物。 それはオフで本を刷る時にも言えることで。 挿絵は自分でつけてもいい。気が向いてイラストを描いている時は、実はかなり楽しいし(笑) だけど自分でやるよりよっぽど上手に書いてくれる味方が、幸いなことに沢山居る。 今も進行中の本を長〜〜いスタンスで作ってくれている相方もいるし(いつになるかな/汗) いつか一緒に本を作りたい絵描きさんもいる。 過去に作った「ふたり」や「歌姫」の絵描きさんも、私の大切な友達だし。
自分でやるのが面倒臭いワケじゃ、ない。……全くないとは云わないが(笑) 本当のことを云うとシンプルなのが好きな私は、イラストなんてなくていいのだ。素っ気なくていい。 ネットにしてもそうだけど、文字だけで伝えられないようなものなら書く意味はない。 余計な装飾は活字のイメージを壊しかねないので、実はあまり好きでない。
じゃあ何がやりたいんだって。
ギブソンのギターに一目惚れして、弾けもしないのに楽器屋に通い詰めた上 弾けもしないのにバイトをして購入したヤツがいる。 彼はそのギターのために、ギタリストになった(笑)…実話。 弾けるようになりたいから買ったわけでもないし、ギターを弾きたいから買ったわけでもない。 そのギターに出逢って、弾きたくなったそうだ。
ただの一度も、小説を書くから挿絵を探す……なんてマネをしたことがない。 その人の絵だからイラストをつけて欲しいと思う。私は単純に、その絵描きさんのファンなのだ。 だからちょっとくらい背伸びしてでも、その人と一緒に仕事がしたいと思う。 もっと云ってしまうと。 その人に絵をつけてもらいたいが故に、小説を書いたりする(笑)…実話。
web素材にしても、その素材やさんを見て回った時に「好きだーっ」と思っちゃってる。 CGIにしても「この掲示板かわいい〜♪」なんて思っちゃってる。 使いたいが故に、面倒臭いページデザインを考えたりする(爆)…実話。 リニューアルがやたらと多い理由は、この辺にあると言っていい(笑)
これは小説やインターネットだけの話でもない。 実力があるのに、それを出し切れずに「普通の人」をやっている人を見ると… 表舞台に引きずり出したくなる( ̄− ̄)ニヤリ スゲーお節介なのは知ってる。幸いなことに「大きなお世話」って怒られたことは、一度もない。
特別な人間がいるんじゃない。 自分の魅せ方を知ってる人がいるだけだ。
そして、自分の何処が“スペシャル”なのか気付いてない人が沢山いる。 磨けば光ると簡単にいっても、どこをどう磨いたら輝き出すのか見つけるのは容易いコトじゃない。 まだアチコチにふらついて“スペシャル”になれていない人も多いけど(若いウチはね) それは自分にとってのスペシャルの種を増やしている時間だから、大切。 蕾がなきゃ花は咲かないし、実もならない。 ま、諦めさえしなきゃ幾つになっても増やしていけるモノだけど。咲き急ぐ必要もないだろ。
普通に生活してる誰かが、実は全然「普通」なんかじゃなくて 物凄くスペシャルな人だと知ると、ビックリするし焦るし色めきだつ(爆笑) スゲー! 誰かに教えたいっ!! カッコイイ〜〜!!! 心がはしゃいで止められない。 だけどその人のスペシャルを輝かせる“表舞台”は、簡単には作れない。 難しいね。だけど諦めたくないね。 プロデューサーがチヤホヤされる時代なんて、あんまし好きじゃないけど(変だろ、やっぱ) そういう人達がこういう気持ちなんだとしたら……物凄〜〜く、共感を覚えるよ。 シンデレラにはなりたいと思わない。ドレスは自前で用意します。カッコ悪くても気になりません。 ええもうこのさい灰だらけの普段着でレッツゴー(≧▽≦)ALL OK だけど魔法使いの婆さんには、なれるもんならなってみたい!!! ネズミを馬に。カボチャを馬車に。そして美しい灰かぶりの娘を舞踏会に。 はぁ〜〜。これぞまさしくロマンだわ!! 素敵!! マイフェアレディだ、男の夢だ(あれ?)
小さなスペシャルでいい。 自分にとってそれはモノ書きで。他は上手くいかなくても、あんまし口惜しくない。 上手く伝えられない時は異常に口惜しい(笑) だから書くだけでいい。周りには物凄いスペシャリストが沢山いる。あとは発掘していくのみだ。 いろんなジャンルの“凄い人”にいっぱい刺激されてボコボコにされて顔を上げたら きっと今よりデカくなる。スゴくなる。きっと今より。 だからこそ、尊敬できる誰かに沢山出逢いたい。尊敬しちゃう瞬間を、この目で見たい。 そして自分のことのように、みんなに自慢して回りたい。
コイツ、スペシャルなんたぜーー!!(≧▽≦) ってね。
バックナンバー|BACK|NEXT
|