言霊

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2002年03月06日(水) ◇ Love Song

思うより沢山の人に心配していただいた。
いや、申し訳ない気持ちは腐るほどあるのだけど……正直、嬉しい(笑)
弱くなってみると思わぬ所で愛を感じてしまうね。
一時的であれ、どんな形であれ、心の中に私を入れてくれてありがとう。
お礼して歩くのも変なので、ここで感謝させてね。

さて。今回はそれとは違う話を。
コレ以上引っ張ると、ネタ切れしたのか@サボテンという声が痛いので(笑)


突然だが私は「幸せなLove Song」が好きである。

なんのこっちゃか解らない人は、恋愛を題材にした歌を10曲くらい思い出して歌ってみてほしい。
その中の何曲が「恋とは幸せなものである」と教えてくれるだろうか。
上手くいったりダメだったり、もどかしかったり切なかったりする。確かにそれが恋だけれど。
それでも想いを抱きしめる時は泣けちゃうくらい幸せで。
それを失いたくないから失恋は厳しいし。
もっと大きな幸せを求めるから片恋は切ない。
なのにこの世に溢れるLove Songは、辛くて痛くて不幸なのばっかりだ。

相手の幸せを祈る時が、一番幸せ。そして苦しい。
自分では絶対に守れないと知っているから、恋をしている時はずーっと苦しい。
苦しいのが気持ち良い。こう書くと、まるでマゾみたいだが(笑)
傷みも切なさも苦しさもひっくるめて、気持ち良い。
そういうのを「しあわせ」っていうんじゃないかと思う。
で、その幸せを……相手を想う痛みを、恋って呼ぶんじゃないかと。

自分を愛してくれたら、それはなにより素敵なこと。
だけど、たとえ手が届かなかったとしても。たとえすれ違ってしまったとしても。
それはそれだ。
恋は結果論じゃない。痛みに我を忘れて一番幸せな部分を忘れてしまう人が多すぎる。
手に入るはずのないものに手を伸ばして、地団駄を踏むでない(笑)
人の気持ちは所有できない。
そんなの「空気が全部自分の物にならない!!」って怒るよーなもの。
見つめてほしい。見つめていたい。
たとえ一瞬でも目が合ったら……その瞬間こそ、永遠。

そんなわけだ。
誰かを好きになったら、その幸せを共有できるLove Songが欲しくなる。
切なさも苦しさも共有できる、幸せなLove Song。
ごまかしや憧れじゃないリアルなシアワセを歌ってくれたら……。
ちょっとくらいの不幸なんて軽く飛び越えられる。生きていることが有り難くて泣ける。
生きててよかった。貴方に逢えてよかった。
心から叫んだら、きっと越えていける。どんなに強い逆風も、足下を揺るがす大地震も。

“貴方に笑顔が戻りますように”

祈りで救えるのは、自分の心だけかもしれないけれど……。

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