親友M<第一話> |
親友M。 高校が一緒だった。高校の時は、友達の友達で、テスト直前に、課題を丸写しさせてもらったりする程度の中だった。彼女、堅かったんだもん。高校の時からおばかさんだった私は、意志が強く、人の好き嫌いがはげしかった彼女の事を、仲良くなれそうもないなぁ、てゆーか、私みたいなエロで適当な人間を、バカにしてそうだなぁと、勝手に思っていた。 で、20歳になって、同窓会で再開した彼女は、丸くなっていて、私に対してとても親密なオーラを出していた。エッチな話をしても、乗ってくれた。私達は、一日で仲良くなったといっても過言ではない。同窓会が終わっても話したりずに、「うちにウィッグがいっぱいあるから変身ごっこしよ」とうちに連れ込んで夜を明かして話しこんだ。 「すごいなーうちら。なんで高校の時あんまり仲良くなれんかったんやろ」と私がいうと、Mは言った。 「リカちゃん、なんつーか高校の時から『イケテル』感じのこやったやん?男友達もいっぱいおったし、でも、群れてなくて、キャイキャイしてないし。でも私、チャラチャラしてるように見てた。矛盾してるけど。私、なんとなく劣等感かんじてたんかも。」 私は笑った。お互い劣等感を感じて反目しあってたのか。 私達は、勘違いから無駄にしてしまった時間を埋めるように、三日間、ほとんど眠らずに、ぶっ続けで喋り続けた。彼女はとても頭が良く、話し上手で、脳みそフル回転で話しをしあって、それが心地よかった。 私がバイトを首になった日、Mに電話して、家に遊びに行った。前々から、貧乏な私達は水商売してがっぽり稼ぎたいぞ計画を練り合っていた。そして、その日のうちにその計画を実行に移した。 この後、私達はえらい目に会って爆笑する羽目になるのだけど、長くなるから続きはまた明日。
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2002年03月26日(火)
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