非日常かもしれない日々

■ 初デート 2001年12月17日(月)
この日記は2002.8.2に書きました

この日、仕事に行く前からあたしはどう言う訳かドキドキしていた。
お気に入りのヒステリック・グラマーの服を着た。
「何で、あたしはこんなにお洒落するんだろう」
と思いながら・・・

仕事が終わって、あたしは彼に電話した。
前日の彼からのメールに彼は自分の携帯番号を入れてきていた。

そうそう
「怪しい」外見の割に、メール絵文字使いまくり・・・
「あのぉ〜絵文字が似合わないんですが・・・」
「失礼な!一生懸命、覚えたんだから!」

店の近くであたし達は落ち合った。
会った瞬間
「可愛い服着てるねぇ〜後ろから見たら若いよ」
客の癖に、何だ!その憎まれ口は!

彼が良く行くというお好み焼き屋に連れて行ってもらう。
凄く疲れていたあたしは初デートなのに
「あのさぁ〜もう聞いてよ〜」
って愚痴一人大会。
彼はゲラゲラ笑いながら聞いてくれた。
(今でも、その風景は変わらないと思われる・・・)
もう既に
「指名客」なんて事は、あたしの頭にはなかったのかもしれない。
随分、昔から知っている人のような・・・
簡単に人に心を開かないあたしが・・・

「樹杏は写真写り悪いよね。可哀想な位」
「実物の方が全然、可愛いよね」

「そうなんだよ・・って”写真指名”じゃなかったっけ?」
「そうなんだけどさ。何で選んだのか自分でも不思議」
彼は今でもそう言っている・・・・

付き合うようになってから彼は言った。
「あの写真を見てさ、ピンと来たんだ。
この子なら俺は甘えられるって。俺、こんなだから女に甘えた事ないんだ。
本当は甘えたいのに甘えられるばっかりで・・」


彼は本当は凄く若くて、凄く痩せてて、凄く背の高い子が好みで
写真で指名するのは、そんなのばかりだと言う。

お好み焼きを食べて、カラオケ屋に行く。
最初は2時間で入ったのに、いつの間にか盛り上がって
4時間はいただろうか・・・
彼は、やっぱり歌が上手い。
モーニング娘を歌ったら
「モー娘は随分と可愛く歌うなあ」
って笑われた。

カラオケ屋を出て、歩き出してから程なくして
「ホテルに行く?」って彼が言い出す。
まるで
「お茶する?」位の軽いノリ。
その日は彼の実家で、彼の祖父の葬式が合って
彼は朝一の電車で静岡に帰らなくちゃ行けないはずなのに・・・
でもあたしは酔っていた勢いもあってか
(ちなみに彼は下戸でしらふ)
「いいよ〜」ってまた軽く答えていた・・

不覚じゃ!

SEXもしたけど・・
あたしは泣きながら、今まで辛かった事、悲しかった事を彼に話す。
彼はあたしの頭を撫でながら黙って聞いてくれた。
初めてのデートなのにヘヴィな話だったと思う。
すぐに電車に乗らなくちゃいけないはずなのに
彼は焦る様子も見せず・・・
あたしの頭を撫でて、たくさんキスしてくれた。
「頭撫でてくれるんだね。嬉しいよ」
「女の子の頭は撫でるの好きだよ」

あたし達は眠る事も忘れ、ずっと抱き合っていた・・・

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Arranged + Written by 樹杏(じゅあん)

Material by B*wasabi + Skin by caprice*
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