非日常かもしれない日々

■ デートしよ! 2001年12月16日(日)
この日記は2002.8.2に書きました
クリスマスが近いという事でコスプレ好きなあたしは
「ミニスカサンタ」を着ていた。

あたしに会った瞬間、
店中に響き渡るような大声で彼は
「あはは・・・やっぱり着てるよ!サンタ!」
何も指差して笑うなよ・・・

「また来ちゃったよ・・何で俺が3回も同じ子指名するんだ・・」
「この間も来ようと思って店に電話したらさ、予約終了とか言われちゃって」
「悔しかったよ〜!店の前まで来て電話したのに」
「今日は”サンタ”わざわざ見に来てやった」

客で、これだけ女の子に「憎まれ口」叩く奴も珍しい・・
あんたはあたしの友達かい!って感じだ。

相変わらず、お喋りが弾むあたし達。
珍しくあたしは
「今日は忙しくて疲れちゃったよ〜」とか
「変な人ばっかりで嫌だ〜」とか彼に愚痴って見る。
彼にはどう言う訳か心を許す。
決して、客には心なんか開いちゃいけないのに・・
彼も楽しそうにあたしの話を聞いて
頷いたり笑ったり・・・

プレイの後、あたしは彼に腕枕してもらう。
彼はあたしの頭を撫でる。
どんな話をしていたのか忘れちゃったけど
「お前って可愛いなあ」
ぼそりと彼はあたしの頭を撫でながらつぶやいた。
いつも「憎まれ口」しか言わない人。
あたしは笑って
「今頃、気づいたの?」
軽く手の平で彼は笑いながらあたしの頭を叩いた。

「今度、デートしよっか?」
「デート?」
「樹杏はカラオケとか好きなんだろ?カラオケに行こうか?」
店外デートは禁止事項だし、あたしだって今までした事もなかったし
したいと思った事もないし、誘われると逆に不愉快だった。
なのに・・・
「いいよ」ってすぐに答えたあたし・・・
何故なんだろう・・・

あたしは自分の名刺の裏に携帯のアドレスを書く。
全く自分でも信じられない。
「あたしは何してるんだ?」って頭の中はグルグル。
でもペンを持つ手は携帯の番号まで書いていた。
後々まで彼は大切に、その時の名刺を持っていた。

24時に仕事が終わって、携帯をチェックすると彼からメールが入っていた・・

早速、明日、あたしが仕事終わった後、デートをする事になった・・・

客とデート?
風俗嬢としては恥だ。
最大の汚点!

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Arranged + Written by 樹杏(じゅあん)

Material by B*wasabi + Skin by caprice*
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