英国留学生活

2002年06月08日(土) パンドラの函

どっと眠気が襲ってきているので、
意味不明になってしまうかもしれないけど。

今日は友人に「余裕かましてやがりますね」と言われながらも、
モダン・オペラを観にGuildhall School of Music and Dramaに
行ってきた。バービカン・センターの隣だ。
タイトルは"Postcard from Morocco"
実は・・・ストーリーは余り追えなかった。英語なのに・・・。

私はモダン・オペラを観るのは初めて。
ステージのスタイルから今まで見たことのないタイプで、
キャバレー・タイプ?というものらしい。
普通のレストランのような丸テーブルについて観劇した。
スペインのフラメンコを観たときのような感じだった。

駅で列車の到着を待つ7人の男女、それぞれが鞄を持っている。
ハット・ボックス、靴のサンプルの入ったトランク、ケーキの箱。
それぞれが酷くそれに固執しているようなのに、
誰も開けて見せようとはしない。それは彼らのattributeなのか。
一人、子供の頃の夢を謳いあげた男がついに
彼のペイントボックスを開ける。
しかし中は空だった。
それを嘲笑して去る他の人間たち。
だが、開けてみせてはいない彼らの持物もまた、空なのだ。
大きなトランクから現れる彼と同じ服装の虚ろな顔の男。
まるで、ドッペルゲンガーのような。
空っぽなもの、虚ろなもの、ただ大事に抱え込んでいるもの。
それは本当に大事なもの?それは開けてはいけないもの?
死んでしまったもう一人の自分。死んだのは影の方?
大声で叫んでも届かない言葉。本当の自分はどこにいる?

註)だから、ストーリーは把握できていないんです。

必死に聞き取ろうとしているので、周りと同じようには
笑えなかったけど、別の意味で面白かった。
副舞台監督の方にお話を聞かせてもらった。
舞台裏ではいろいろあるんですね、表からでは全然気付きませんでした。
お疲れ様でした。


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