言わずと知れたイングランド戦の日。
私は試合時間中に、ロンドンの街中を歩いていた。 パブから溢れる人だかり。 (スーツ姿の人込み。ばっちり勤務時間中の筈) さらにはパブの窓ガラスにへばりついている人もちらほら。 ソーホーの辺りで一人で食事を取っていたら、 階下の厨房から雄叫びが、と思ったら店員さんが、 ガッツポーズをしながら、階段を駆け上がってくる。 隣で立ち上がる老婦人。 「イングランドが点を取ったのね!?」 「勿論です!」 その向かいに座っていた旦那さんも立ち上がり二人で テーブルを挟んで固く抱き合う。 向かいの全く何の関係のないお店の店員さんも 何故か叫びながら駆け込んでくる。 パブの前では輪になって歌い踊る人々。車道にはみ出してるよ。
大学でも開発学のレクチャラーはお酒が入った状態で 講義をしていたらしいし、 あるクラスでは模擬試験の結果を学内のパブで、返却だった。 先生、勉強になりません。 国を挙げて仕事をサボっているという感じ。 愉快な人たちだ。
今日は最後の授業だった。(来週から試験だから) ジョンのヨーロッパ研究の授業。 この人の授業が一番好きだった気がする。 アンやマイケルのレクチャーも好きだったけど。 長身で銀髪で物静かで博識な彼は、 私のイギリス紳士のイメージに限りなく近かった。 でも、本当は両親ポーランド人らしいけど。 前回提出したエッセイも返ってきて、アンとまた面接。 「分析はいいけど、英語が変よ。」 はい、今回は全く英文を見直す時間がなかったので。 しかし、結局3学期通して殆ど同じ点数ということは、 このコースで全く成長していないということかと思うと気が滅入る。
これから、そのアンに参考文献を聞く為にメール出さなくては。
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