セミナーの時間に 「Tom, you know Tom.」と聞かれて、思わず 「Ah, yes, his imaginary friend.」と、 脊髄反射で答えそうになった、あぶない、あぶない。 「Tom and Thomas」のトレイラーの見過ぎか。
今日は学食で久しぶりにとんでもないものを引き当てた。 あれはなんと言えばいいのだろう、小麦粉にフェンネルを加えて お酢で練ったものを、カレイの切り身で巻いて、 塩と砂糖を間違えたような微妙に甘いトマトソースをかけたものというか、 そう、そんな感じだ。
チョムスキーの続きを読んでみて、ネットでMITの講演を拾って 疑問に思っていたことが解決した。 私は、グローバリゼーションに対して結構ネガティブなイメージを いだいているので、アメリカが推進するグローバリゼーション≒ ポスト・コロニアリズムという認識の元で考えていたが、 チョムスキーはそうではないようだ。マクルーエンの言うような 世界規模での相互扶助の社会という認識に近いようだ。
だから、「彼らは我々を憎んでいる。 なぜなら我々が世界中で基準になるべき資本主義、個人主義、 世俗主義、民主主義の新世界秩序を擁護しているからだ。」 という認識は自分たちへの慰めであり、 「テロ撲滅のための戦争」とか「自由世界の擁護」という詭弁を止め、 「国家テロ」対「国家テロ」に過ぎないということを自覚しろ、 ということらしい、多分。 その意味において、「文明の衝突」ではない、と言っている。 ただ、新しい搾取の形態としてのグローバリゼーションも アメリカ文明を形作る要素の一つだから、自分たちの枠組みを押し付ける 文明に対する反発と言う意味では「文明の衝突」なのではないかという 気がするけど、日本語でも説明しがたいのにどうやって英文で書くか。
このチョムスキーの著作、インタビュー形式のせいもあるだろうが、 怜悧な印象を受けた。 講演の内容はかなり辛辣で面白い。
アンとのチュートリアルで、彼女が予測していた結論と違うことを 私は言ったらしい。 「もう少し洗練させれば、独自の意見として面白いわね。」 そしてお得意の台詞が続く。 「そう主張してもよくってよ、私を納得させられるならね」 むー、それが問題だ。
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